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face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

トランプ大統領に対峙するための"オプティミスティック"という選択

昨年の大統領選で勝利し、就任するやいなや様々な大統領令を放ち始めているアメリカ大統領、ドナルド・トランプ氏。自分は以前から氏および共和党に否定的でしたが、メキシコとの国境の"壁"建設の動きにいよいよか…と思い、将来を悲観しています。

こういう方が首長であることの恐怖は、人種やセクシャリティ等の多様性を"自らの極度な感情で嫌ってよい"という風潮が蔓延ることにあり、日本でもたとえば石原慎太郎氏の同性愛者差別発言などに垣間見られます(石原氏の発言に触れた記事(リンク切れのため引用されているブログ)はこちら。"連中"という表現からして差別感が見えているかのよう)。というか、これはアメリカのみの話ではなく、米大統領就任直前に日本の国会で散見された、与野党の"話を聞こうとしない"、"自分の正しさを主張するために平然と相手を非難する(逆謙譲を平然と用いる)"態度もはっきりいって酷く、トランプ大統領を嘲笑する前に襟を正してほしい…と嘆かわしい気持ちになってしまいます。

 

自分はネガティブシンキングが人一倍酷いことを認知していますが、トランプ大統領の就任(そして議会で多数派を占めるのが共和党であるため、大統領の考えが反映されやすい状況)を嘆き悲しみ、危機感を募らせる方が多くいらっしゃるのはデモや芸能界の声からも明らか。そんな中、一石を投じるかのような動きが見られています。それが"オプティミスティック"、イコール楽観視しようという呼びかけ。その呼びかけ人がラッパーのチャンス・ザ・ラッパー。

チャンス・ザ・ラッパーがこの「#Optimisticchallenge」というのに投稿して……これはなにか? というと、「Optimistic」っていうのは「楽観的」っていう直訳の意味があるんですけど。まあ、とにかく明るい前向きな歌詞なんですね。で、大統領選が終わり、トランプ大統領が大統領になって、いろんな悲観的な、マイナスな報道がいっぱいされていますけども。まあ、チャンス・ザ・ラッパーは割りかしポジティブなメッセージで、トランプ大統領になったけども悲観的になるばかりじゃなくて、楽しく生きていこうよ! みたいな感じでこの曲を使ったムーブメントに乗っかったと言われております。

(上記1月24日付記事より)

チャンス・ザ・ラッパーは今年のグラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされ注目を集めるミュージシャン。彼のチャレンジ動画は現段階で10万近いリツイートがなされています。

使われたのは、サウンズ・オブ・ブラックネスの1991年の作品、その名も「Optimistic」。

『INSIDE OUT』でも紹介されていたこの曲、ジャネット・ジャクソンなどでおなじみのプロデューサーチーム、ジャム&ルイスが手がけたゴスペル曲ゆえ、ゴスペルに疎かったり得意ではないというR&Bファンにもすんなり入り込みやすい作品です、そしてこの曲、最新2月4日付の米ビルボード、ゴスペルソングスチャートにて15位に初登場を果たしています。

「Optimistic」、間違いなく次週以降も伸びる予感がします。というのもチャンス・ザ・ラッパーが動画を投稿したのは日本時間で1月20日金曜午前ですが、米時間では木曜午後のこと。米ビルボードの集計期間はラジオエアプレイを除き金曜はじまりですので、この"#OptimisticChallenge"が定着すればゴスペルソングスチャートの上位進出や、ともすれば総合チャートでのランクインも期待出来るかもしれません。ちなみに現在ゴスペルソングスチャートを制しているのは、SNSで火がついたシャーリー・シーザー等による「Hold My Mule」。ヒットの理由はbmrに詳しく載っています。

 

 

楽観視というのは、とりわけ自分の場合はなかなか出来ないことですが、ポジティブな心意気でいないと心が狭くなってしまい、広い視野を持てなくなるのみならず、少しの危機にでも動じてしまいかねません。また、トランプ大統領の暴走にこちらが同種の噛みつきをみせてしまうのは、同じ穴の狢となってしまい綺麗ではないですよね。こういう運動を契機として、前向きな提言をトランプ大統領や共和党に示すのが望ましいでしょう。その上でそれでも何ら改善しないどころか蔑視による暴言をトランプ大統領側が吐いたならば、その時こそ動く必要があると思いますね。