読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

発表5ヶ月後になって盛り上がるジェイムス・アーサー「Say You Won't Let Go」への個人的違和感

ビルボードジャパン最新チャートひとつかみ

ビルボードジャパンのソングスチャート(JAPAN Hot100)を定点観測。というか、個人的に気になる部分をピックアップしていきます。

 

昨日発表された、2月6日付最新チャートはこちら。詳細については下記のチャートトピックスを参照してください。

トップから陥落し3位に交代した星野源「恋」ですが、総合ポイント数は600弱のみの減少にとどまっているため、次週再びトップに立つ可能性もあるでしょう。

 

今週個人的に注目するのは、前週から14ランクアップしてトップ20内にランクインしたジェイムス・アーサー「Say You Won't Let Go」(今週18位)。

昨年9月9日に発売されたこの曲はイギリスで首位を記録。年間チャートでも19位を記録するヒットとなっており、11月に発売されたイギリス版『Now 95』ディスク1の冒頭に配されたことからもこの曲のヒット具合やインパクトの強さは解るかと(『Now 95』については今月発売、イギリス版『Now 95』 トラックリスト(2016年11月11日付)に記載)。

にもかかわらず、日本では遅ればせながら今になってヒットの兆しというタイムラグに驚いていたのですが。

"日本版"ミュージックビデオの公開は1月23日。メイクを施さないりゅうちぇるさんのギャップが(別のニュースも含め)メディアやネットで取り上げられたからか、ジェイムス・アーサーの曲に注目が集まっているといえるのかもしれません。上記動画のコメント欄にも、りゅうちぇるさん見たさにアクセスしたら「Say…」にハマったという意見が散見されます。

 

無論それはそれでいいとは思いますし、好い曲が拡がっていくのに手段は関係ない(後にその人の心に残る曲になるならばきっかけはどれでもいい)とは思うものの…ただ、日本のラジオ業界の"遅きに失した盛り上がり"には正直がっかりしました。この曲、チャートを構成する要素のひとつ、【全国のAM/FMラジオ放送回数】において最新2月6日付で首位に立っています。

2017年2月6日付 Billboard Japan Radio Songs | Charts | Billboard JAPAN

が、先述したとおりこの曲のリリースは9月9日、またこの曲が収録されたアルバム『Back From The Edge』(全英週間1位 年間30位)の発売は10月28日であり、日本でタイムラグがあり過ぎる気がしてなりません。海外で売れたからといって日本で浸透するとか限りませんが、少なくともアメリカおよびイギリスのヒット動向はマメにチェックしているであろうラジオ業界の中の人(弊ブログでいうところの"ラジオ人")が、この曲の海外でのヒット時ではなく今になってかけまくるのはどうなのかなと。国内盤発売が1月25日だからといって仮にそれに併せてのエアプレイ増強だとしたら、レコード会社に過剰におもねいているか、もしくはラジオ人の海外のヒットの動向を知る嗅覚が薄れた、あるいは同じくいい曲をとにかくどこよりも早く紹介してヒットさせたいという気概がなくなったか…いずれにせよ、ラジオ人のプライドがなくなってきているという気がしてなりません。実際この意見は前も書いたことですが、あらためて述べさせていただきます。

 

 

厳しい意見はラジオへの愛ゆえ。ラジオに好い音楽を紹介する意義を失ってほしくないゆえのことです。プライドがなくなってきているからこそ、チャート構成要素として『TwitterYouTubeは分かりますがラジオを合算する意図は何ですか』(ビルボードジャパンの自問自答 | Special | Billboard JAPANより)と、FAQとはいえども書かれてしまうわけで、それだけラジオの存在意義が理解出来ない人が増えてきているのだと思います。ラジオ人にはしっかりしていただきたい!と強く感じるのです。