読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

NHKラジオ第一で流れた”カタコト”珍曲、実は歴史的遺産?

毎週金曜はラジオの話。

 

先週の今日、普段聴きの局と化しているNHKラジオ第1放送の”強み”(3月3日付)を記載し、最近のNHKラジオ第一優先聴取を告白。昨日もその流れで『ごごラジ!』(月-金曜 13時05分)を聴いていました。木曜パーソナリティを務めるイワイガワ井川修司さんの、落ち着きとシュールさ漂う声は、”朝のNHK大阪放送局の情報番組ってこんな感じなんだろうなあ”と勝手にイメージし、好印象を抱いています。

 

さて、番組で募集しているリスナーのオススメ曲、通称”ええやんソング”をお送りしている木曜『ごごラジ!』ですが、昨日流れたこの曲が妙に印象に残りまして。

昨日13時台のNHKラジオ第一曲目リストはこちら

歌い始めこそ英語だったのが、日本各地の”娘さん”に挨拶し、名物や方言を交えた上、結果最後は”ポクポク子馬(小馬?)”でしめる…という、一体何を歌いたいのか解らないその楽曲に、リスナーの自分も、そしてパーソナリティ陣も”?”でした。

 

さて、歌っているバートン・クレーンさんについて検索したところ、なんと東京経済大学教授、山田晴通氏による論文が掲載されていましたので勝手ながらリンクを貼らせていただきます(問題があれば削除させていただきます)。

Harumichi YAMADA: 2002: Biographical Notes on Burton Crane, 1901-1963

曲のいい意味でのわけわからなさもさることながら、「ニッポン娘さん」は1931年、昭和6年(!)のリリースゆえ、バートンがカタコト日本語曲の先駆者的存在のひとりであったことに着目していいと思います。

 

この「ニッポン娘さん」、2006年に発売された『バートン・クレーン作品集』に収められましたが、その10年後、1曲追加収録された改訂版がリリースされ、比較的容易に手に入れることが出来ます。

『バートン・クレーン作品集・改訂版』の告知ページ

Amazonでも取り扱われているこの作品。音楽評論家の中村とうよう氏がピクチャーレコードを提供し、先述した山田氏が解説を記載しているというこの徹底っぷりたるや。”珍曲”で片付けるのが勿体無いくらいの歴史的な遺産だと断言していいでしょう。

 

ちなみにこのベストアルバムを製造するコロムビアから発売されているオムニバス、『決定盤 流行歌・大傑作選(5) 秘蔵盤・貴重盤』(2010)には「ニッポン娘さん」が、『昭和カタコト歌謡曲 男声編』(2016)には「酒が飲みたい」および「雪ちゃんは魔物だ」が収められ、共にTSUTAYA DISCASでネットレンタルも可能。更に容易に音源を手に入れることが出来ますので、試しに聴いてみたいという方はそちらも是非。ちなみに後者には、自分の担当ラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)で以前かけたところDJ陣が度肝を抜いた、ザ・クラックナッツ「イエス・ノー・イエス」も収録されています。いきなりのコーラスの不協和音?からして圧倒されること請け合いです。