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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

玉置浩二のオールタイムベストにあの名曲が収録されないという無念

今週、安全地帯と共に初のオールタイムベストアルバムをリリースした玉置浩二さん。下記の収録曲解説の充実っぷりもさることながら、『在籍したレーベルの垣根を越え』てリリースというのは実に嬉しい限り。『』内は下記特設サイトより。

5月30日付のオリコン、デイリーCDアルバムチャートでは7位発進という好スタートを切っています。これを機に玉置さんの魅力、特に業界内で”最も歌が上手い”と評されていることに、より多くの方が気付いて(もしくは再認識して)ほしいと願うばかりです。

 

さて...そんな流れを堰き止めるつもりはないのですが敢えて、アルバムに対する”唯一の不満”を書かせてください。

ひとつだけ、どうしてもひとつだけ入れて欲しかった曲があります。堀田家BANDとしてリリースされた「サヨナラ☆ありがとう」がその曲。歌詞は下記に。

2013年リリースのドラマ、『東京バンドワゴン 下町大家族物語』(日本テレビ系)の主題歌。離れ離れになっても笑顔で...という歌詞に、ゴスペル的なコーラスを効果的に配することで爽快感と前向きさが増すという、個人的に大好きな楽曲。作詞作曲を玉置さんが手掛け(また須藤晃さんが共同で作詞を担当)、ドラマに主演した亀梨和也さんと共に歌い上げています。セールスチャートで1位を獲得し、上記特設サイトの解説において「サヨナラ☆ありがとう」ならびに堀田家BANDの文言を確認することも出来ます。にもかかわらず、ドラマからはエンディングテーマの「サーチライト」のみ収録され、「サヨナラ☆ありがとう」が見送られてしまいました。

このタイミングでの疑問の提示はあたかもベストアルバムのマイナスプロモーションと捉えられかねませんが決してそのつもりはなく、むしろ現在、亀と山P「背中越しのチャンス」がチャートを制して間もない今、仮に玉置さんのベストに「サヨナラ☆ありがとう」が収録されていたならば、亀梨さんのファンが購入してくれる可能性だってあっただろうに...と思うのです。より多く売れるかもしれないチャンスがあったはずなのです。

 

この収録されなかった問題については、たとえば別名義や企画ユニットでの楽曲は収録しないという玉置さん側のポリシーがあったのかもしれません。しかし記憶が確かならば玉置さんが参加した企画ユニットはほとんどなく、あったとしてもたとえばUSED TO BE A CHILD(「僕らが生まれた あの日のように」(1993)をリリース)はチャリティーを目的としたグループのため、参加者のアルバムには再収録されていません。

となると、チャリティー特性のない堀田家BANDについては問題ないだろうと思ったのですが...もし収録しようと玉置さん側が動いたとして叶わなかったならば、おそらく理由はひとつ。ドラマのエンディングテーマだった「サーチライト」はソニー・ミュージックからの発売、一方「サヨナラ☆ありがとう」はジェイ・ストームから。後者はジャニーズ事務所所有のレーベルであり、それゆえ自由がきかなかったのでしょう。同事務所に関しては、仮に所有レーベルじゃなくとも所属タレントのベストアルバムが中途半端になってしまう(たとえば少年隊については少年隊のオールタイムベストを切望する(2016年1月14日付)で記載しました)傾向があり、またとりわけ企画物(トリオ・ザ・シャキーン「愛しのナポリタン」、トラジハイジ「ファンタスティポ」など)は参加メンバーが所属するグループのアルバムに再収録されません。ちなみに修二と彰青春アミーゴ」は後に山下智久さんのアルバム『SUPERGOOD, SUPERBAD』に収められますが、シングル発売から5年以上経過してからの収録であり、新鮮味が薄いように考えます。もしかしたらジャニーズ事務所側は、”企画物のシングルはシングルとして売りたい/基本的にアルバムへの再収録は考えない”、”事務所に所属していない方とのタッグの場合、さらに自由がききにくい”というスタンスを採っているのだと思うのですが如何でしょう。

 

 

仮に事務所側のスタンスを理解しようと努めても、しかしそれが名曲を埋もれさせかねないことに至っていると考えると、やはり勿体無いことだと思うのです。しかも昔と違いCD制作枚数が減り新品・中古盤共に手に入れにくい状況であるばかりか、同事務所に関してはデジタルダウンロードもほぼNGのため万事休すに近い状況なんですよね。スタンスをもっと柔らかくして玉置さんのベストアルバムに「サヨナラ☆ありがとう」が収録されたならば同アルバムにもより注目が高まるでしょうし、またジャニーズ事務所に好感を持つ方も少なからず増えると思うのです。いわゆるWin-Winの関係を逃したという意味でも、残念だなあと思ってしまいます。