イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

あのオースティン・マホーンによる大胆過ぎるリメイクが全米のクラブで大ヒット

こんな曲があったのか!と今頃になって知った自分を悔やみつつ掲載。

 

 

今年上半期、日本で最も流行った洋楽は?と問われるならば、おそらく最も多くの方がこの曲を挙げるはずですよね。

先週の段階で、ビルボードジャパンの洋楽チャートでは通算13週目の首位に。間違いなく今年を代表する1曲であり、ブルゾンちえみさんの選曲センスの好さたるや、と感心します。

 

さてオースティン・マホーンですが、「Dirty Work」は配信こそされど、この曲を含むオリジナルアルバムは未だリリースされていない状況。おそらくは海外でヒットに恵まれない限りアルバムが出ないままでは?と推測するのですが。

しかしここに来てクラブバンガーな曲が誕生しました。リリース自体は昨年末なのですが、ミックステープ『ForMe + You』(2016)からのシングルで、お祭り番長ことピットブルをフィーチャーした「Lady」が、先週6月10日付の米ビルボード、ダンスクラブソングスチャートを制したのです(尚、最新週では8位に後退)。

ダンスクラブソングスチャートとは、実際に全米のクラブでかかった曲を集計してはじき出されるものゆえ、いわばオースティン・マホーンは”今一番クラブでかかっている”称号を「Lady」で得た、ということに。総合ではないものの、日本のみならずアメリカでもチャート1位を掴んだことになります。

で、その「Lady」。

サビの部分、そしてトラック自体、個人的にも大好きな曲を大胆に引用しているんですよね。それがパリ出身のモジョ(Modjo)による「Lady (Hear Me Tonight)」(2000)。

どちらかといえばバンド的アプローチなモジョ(実際にメンバーの『ロマンとヤンはともにギター、ベース、キーボードをすべてこなし』た、とあります(『』内はBIOGRAPHY - MODJO | モジョ - UNIVERSAL MUSIC JAPANより))に対し、リメイク版はより強めにフィルターをかけるなどでクラブ映えする曲になっている印象。しかもピットブルを客演に迎えることでクラブDJからの信頼を得たのではないかと。ちなみに【大胆リメイク + ピットブル】といえば、「ランバダ」使いのこの曲もそうですよね。

勿論というべきか、「On The Floor」も米ビルボードダンスクラブソングスチャートを制覇しています。

 

オースティン・マホーン、先述したミックステープから今月1日、新たに「Better With You」のミュージックビデオも公開しました。

徐々に海外でも火がつきつつあるゆえ、いよいよオリジナルアルバムのリリースの機運は高まったと思うのですが...というか、激しく期待したいところ。ミックステープやEPからの注目曲は後のオリジナルアルバムに収録される傾向があるので、来るべきオリジナルアルバムには「Dirty Work」も「Lady」も収録...そう考えるとワクワクします。