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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

デイトリック・ハッドンによるソウルクラシック使いな「Glory」に心躍る

R&Bの要素を持つゴスペルは”コンテンポラリー・ゴスペル”と呼ばれています。このブログでは以前、エリカ・キャンベルによるマイケルマナーな「Nobody Else」などを紹介してきました。

男性ゴスペル歌手でコンテンポラリー・ゴスペルといえば、その筆頭に挙げられるのはデイトリック・ハッドンでしょうか。下記ブログでは彼のこれまでの作品のうち、ザ・ウィークエンド、ボビー・ヴァレンティノ(というかボビーをプロデュースしたティム&ボブ)、そしてプリンスを踏襲した曲を紹介しています。

そのデイトリック、8月4日にニューアルバムをリリースすることが決定。今回のアルバムは”デイトリック・ハッドン&ヒル・シティ・ワーシップ・キャンプ”という(クワイア)名義でのリリース(アルバムタイトルも同じ)。クワイア...すなわちコーラスグループではコンテンポラリー・ゴスペルは見込めないのでは? そんなことを先行シングル「A Billion People」からは感じていました。これはこれで良い作品なのですが。

しかし、アルバムに収録される「Glory」を聴いて驚き、そしてガッツポーズ。ソウルクラシックにしてサンプリングで愛用される、エムトゥーメイ「Juicy Fruit」を取り入れた(であろう)トラックになっているのですから。

サンプリングのデータベース、WhoSampledによると、「Juicy Fruit」は85曲に用いられています。例えば。

シディベ「I'm Only Dreaming」は、松尾潔氏が昨年のベストソングランキングで19位に挙げたミディアム(ランキングについては松尾潔 2016年 ベスト・メロウソング トップ20 - miyearnZZ Labo(1月25日付)を参照してください)。いずれの曲も「Juicy Fruit」のドラムパターンを(主体に)用いており、サンプリング曲を聴いてきた身には「Juicy Fruit」を用いた曲には抗えないんですよね。

 

今回のデイトリック・ハッドン&ヒル・シティ・ワーシップ・キャンプによる「Glory」は、ゴスペルでもサンプリングを用いるという柔軟性、そしてゴスペル(クワイア)とR&Bとの相性の良さを改めて示す好例になったと思います。また、80年代マイケル・ジャクソンを意識したと思しき「Come By Here」も素敵なのでこちらも是非。

 

トラックリストはこちら。また今回紹介した3曲および「Fireworks」がApple Musicで現段階で聴取可能(→こちら)。このアルバム、今から本当に楽しみです。