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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

ゴスペルアルバムへの世俗ラッパーの登場はトレンドとなるか?

ゴスペルの若き実力派、ターシャ・コブス・レナード。以前彼女の新曲「Great God」について取り上げました。

この曲のチャートアクションが芳しくなかったのか、立て続けにキエラ・シェアードをフィーチャーした「Your Spirit」、そして「Gracefully Broken」をアルバムからの先行曲として用意。最新9月9日付米ビルボードゴスペルソングスチャートでそれぞれ24位、22位につけています(なお「Great God」はトップ25圏外)。

これらの作品はいずれも、先週リリースされたばかりのアルバム『Heart. Passion. Pursuit』収録曲。で、今回アルバムの紹介動画を見ると。

ここで使われている曲は先行シングルのどれでもないんですよね。調べてみるとその曲は「I'm Getting Ready」。そしてなんと、”feat. ニッキー・ミナージュ”のクレジットが! ニッキー・ミナージュ...アナコンダの人なのに?と驚いてしまいました。ニッキーイコールアナコンダというイメージは偏っているかもですが。ちなみに「Anaconda」のミュージックビデオはこちらに。

「I'm Getting Ready」では観客の声(”Yeah!”など)が聴こえるのですが、ニッキーのパートでは一切ないためおそらくは別録り。ゆえに臨場感があまり感じられないのは残念ですが、ラッパーの中でも世俗感の強いであろう彼女を客演に迎えたこと、そしてその曲をアルバムの推し曲に据えたターシャおよびレコード会社の挑戦的な姿勢は好感が持てます。もしかしたらどこかのタイミングで、ターシャとニッキーのライブでの共演があるかもしれません。

 

最近ではゴスペルアクトがヒップホップの作品に進出することが少なくなく、カーク・フランクリンやキム・バレルがチャンス・ザ・ラッパーやカニエ・ウェスト等のアルバムに参加しています。が、よくよく考えればその逆、【(世俗の)ラッパーがゴスペルアルバムに参加】というのはあまりない気がするんですよね(自分の記憶が正しくないかもしれませんが)。今回の共演がその口火を切るのならば歓迎したいところです。