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地元放送局が日本民間放送連盟賞を受賞...”少数派の声を拾い上げる”ことの意義

心から嬉しく思います。おめでとうございます。

この日本民間放送連盟賞の平成29年度受賞作品が先週発表され、テレビドラマ番組最優秀賞には『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が選ばれました。この”逃げ恥”受賞報道で賞の存在を知った方もいらっしゃるかもしれません。

『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜11時55分)はラジオ教養番組部門の優秀賞を受賞。

 ディレクター・出演 夏目浩光、田村啓美、出演 筋野裕子、ゲスト出演 宇佐美翔子

 「なつめ広告代理店」は番組の中の架空の広告会社。平成28年4月の開業で、パーソナリティを社長、リスナーを社員に見立て、共に番組を作る意識を高めながら放送している。5月の大型連休に行われたLGBTのパレードに合わせて、その応援企画を2週にわたり放送した。

 当事者が「どこの誰だか分かってしまう」地方での性的少数者の問題に、当事者と支援者の双方の取材を通じて見事に光を当てている。

日本民間放送連盟賞/2017年(平成29年)入選作品・事績 - 一般社団法人 日本民間放送連盟より

このセクシャルマイノリティに関する宇佐美さん等の取り組みについては以前、別曜日でも紹介されていました。

以前は水曜に特集されていたのが月曜に切り変わったのは、昨年春まで番組全体のプロデューサーだった夏目浩光さんが月曜パーソナリティに立場を変更したゆえ(と考えられます)。おそらくは夏目さんが主体となり、長時間かけて青森県におけるセクシャルマイノリティの声に耳を傾け続けてきたわけで、その取り組みが日本民間放送連盟賞優秀賞の形になったといっても過言ではないでしょう。

 

今後も少しずつ、でも着実にセクシャルマイノリティの声を届ける役割を担ってほしいと切に願います。個人的には彼らのみならず、他にも少数派と言われる人たちの声を拾い上げてほしいものです。たとえば同賞をTwitterで取り上げた方の別のツイート(勝手ながら取り上げさせていただきました。問題があれば削除いたします)で指摘される、青森市でのダルク再開に対する猛反対の罵声...非常に残念なことなのですが、これも今回のようにラジオで現状報告と問題提起が行われ、少しでも浸透すれば周囲の無理解は減っていくように思います。薬物摂取は無論正しくない行為ですが、しかし”薬物依存症”という実態を知れば、患う方、そして薬物依存症リハビリ施設であるダルクへの接し方は変わっていくはずです。依存症は何も薬物だけに限らず様々なものがあり、そして何がきっかけで患うかは解りませんが、誰しもが患う可能性があることはれっきとした事実(現に自分もそのひとりでした)。その可能性に言及し、また声を拾い上げて届けるのもメディアの役割でしょう。そしてそれが最終的には患者を救う一助になるはずなのです。

薬物依存症を取り上げ、薬物報道ガイドラインを提起した『荻上チキ Session-22』(TBSラジオ 月-金曜22時)は、別の放送回で今年度の日本民間放送連盟賞、生ワイド番組部門の優秀賞を受賞。そして上記薬物報道ガイドラインの回では第54回ギャラクシー賞のラジオ部門大賞を受賞しています。

社会をより良くしていこうという取り組み、様々な少数者の声を拾い上げることがきちんと評価されることを嬉しく思いますし、これこそメディア、特に小回りの効くラジオの役割だと思うのです。