自分が洋楽を深く聴くようになったのは1993~94年頃、近くの美容院で流れていた有線での米ビルボードソングスチャート上位20曲プラスアルファの2時間枠にハマったのがきっかけ。1994年、大学生になりバイトを始め、貯めたお金の全てを当時弘前市ビブレ(現さくら野)3階のCD店でトップ40全曲の音源購入に充てていました。当時はR&Bもハウスも、ロックもカントリーも関係なく。そのうち全曲の音源購入を止め、R&B中心の音楽生活にシフトしていくのですがそれでも、今に至るまでふとサビが頭をよぎる曲のひとつがトム・ペティ「You Don't Know How It Feels」だったのです。アルバム『Wildflowers』(1994)からの先行シングルで全米最高13位を記録したナンバー。
ロックをそんなに得意としない自分なので、フォーキーな音に惹かれたのかそれともメロディラインに心動かされたか...ともかくこの曲が妙に心に残ったのはサビでの、突き放したかのようなそれとも自虐するかのような、いろんな受け取り方が出来る表情を魅せていたからかもしれません。恥ずかしながらミュージックビデオは今回初見だったのですが、この長回しの演出の妙!そしてこのトムの色気...今の自分の年齢と大差ないのにこんなに格好いいのか!と。
恥ずかしながらこの曲以外きちんと聴かないままで、この訃報に接してしまいました。トムのご冥福を祈ると共に、彼が遺した音楽を深く聴き込むことが彼への弔いではないかと考えています。
Tom Petty's final concert: watch him close with "You Wreck Me" & "American Girl" https://t.co/YmSFUp5xZV
— billboard (@billboard) 2017年10月3日
彼の生涯ラストとなったライブでの最後の2曲...まさに彼が人前で最後に歌ったときの映像が上記リンク先に残されていますのでよかったら。