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w-inds.のシングル「Time Has Gone」、カップリングにも注目

昨日このエントリーへのアクセスが急激に伸びて驚きました。理由は解らないままですが、彼らの魅力がひとりでも多くの方に伝わっているのならば嬉しいです。

アクセス急伸によりこの曲についても書かねばと思い出したのが、「Time Has Gone」を表題曲とするシングルCDの3形態いずれにも収録された「This Love」。メンバーの橘慶太さんによるセルフプロデュース曲で、マクドナルドで先行試聴を行っていたことから耳にした方もいらっしゃるはずです。Apple Musicのリンク先を下記に。

「This Love」はカルヴィン・ハリス feat. フランク・オーシャン&ミーゴス「Slide」を彷彿とさせる仕上がりなのですが、曲展開もさることながら、”音の鳴り方”がカルヴィン・ハリスにかなり近く、その心地良さに驚かされました。

今回のシングル発売に際し、表題曲である「Time Has Gone」について取り上げられている(前シングル「We Don't Need To Talk Anymore」からの流れを踏まえて、等)のみならず、カップリングの「This Love」にもスポットが当たっている記事が少なくなく、w-inds.の音楽性に如何に多くの注目が集められているか解りますし、何より多くのメディアがw-inds.を記事にしていることが実に痛快なのです。

今月のSpincoasterの記事では先述した「Slide」にも触れられています。橘慶太さんにはカルヴィン・ハリスのアルバム『Funk Wav Bounces Vol.1』(2017)とリンクするアイデアが、カルヴィンのアルバムリリース前には既に浮かんでいたこと、そしてダンスミュージックの音の鳴りをチェックするために使う曲のひとつがカルヴィン・ハリス(の別曲)...この二点において、「This Love」を手掛けた橘慶太さんが常にグローバルな視点で音楽を捉え、自身の作品にフィードバックしていることが解ります。自身の楽曲の”源”をきちんと伝えることは最近では星野源「Family Song」や藤井隆『light showers』(共に2017)でもみられますが、聴いた方がその曲を機に関連曲にも触れることで音楽の幅を広げられるという意味においても、大きな意義があると感じます。

 

「Time Has Gone」そして「This Love」を聴いて、w-inds.の音楽からますます耳が離せなくなりました。流行する海外の音楽をタイムラグなく発表できる(現に「Time Has Gone」はYouTubeでの公開が配信等より早かった)制作能力等を持ち合わせているのみならず、ともすれば今後流行の先駆者となり得る可能性もあるわけです。期待しないわけにいきませんよね。