米ビルボードソングスチャートを定点観測。
現地時間の12月11日月曜に発表された、12月23日付最新チャート。8週間首位だったポスト・マローン feat. 21サヴェージ「Rockstar」が陥落、エド・シーランがビヨンセとのデュエットバージョンを新たにリリースした「Perfect」で首位を獲得しました。
記事は下記に。
It's "Perfect" harmony at the top of the #Hot100, as @EdSheeran earns his second No. 1 and @Beyonce adds her sixth as a soloist! https://t.co/W9JLHOfoNa pic.twitter.com/iMxxjRyFsW
— billboard (@billboard) 2017年12月11日
そしてトップ10はこちら。
エド・シーランは「Shape Of You」が12週首位を獲得して以来のチャート制覇で今年唯一、主演曲で2度目となる1位を獲得しました(客演参加ではジャスティン・ビーバーが2曲で首位に)。デジタルダウンロードでデュエットバージョンが全体の63%の売上となりビヨンセが新たにクレジットされたことで、ビヨンセにとっては「Single Ladies (Put A Ring On It)」以来、9年ぶりの首位獲得に。デジタルダウンロードは前週比202%も上昇し181000の売上となりました。
(なおチャートの特性上、オリジナルとデュエットの両バージョンが合算されての1位獲得となります。オリジナルとリミックスでも同様です。)
デュエット効果の凄まじさは他指標にも波及され、ストリーミングは前週比87%アップの3490万、ラジオエアプレイは同14%アップし1億回を突破しました(1億200万)。ソロ歌手同士のデュエットによる首位獲得は2010年代では初めてのことで、ジェイ・Zとアリシア・キーズによる「Empire State Of Mind」が2009年11月に首位を獲得して以来となります。ジェイ・Zはビヨンセの夫であり、夫婦共強いですね。
2位と3位はそれぞれ、先週1位の「Rockstar」と2位のカミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」がスライド。「Havana」は今週、ラジオエアプレイで前週比8%上昇し同指標で首位を獲得しました。
8位にはホールジー「Bad At Love」が3ランクアップでトップ10入り。
昨年から今年にかけて大ヒットしたザ・チェインスモーカーズ「Closer」(12週首位を獲得)にフィーチャーされていた彼女の、主演作では初となるトップ10入り楽曲。デジタルダウンロードでは微減したものの、ラジオエアプレイとストリーミングでは共に前週比11%上昇しています。また今週は、7位にエイサップ・ロッキー&カーディ・Bを招いた「No Limit」がランクイン中のGイージーとの共演作、「Him & I」が21位に初登場。今週リリースされるGイージーのアルバム『The Beautiful & Damned』収録曲で、アルバムの売れ行き如何では上位に組み込む可能性もあります。
もうすぐトップ10ではマライア・キャリーのクリスマス定番曲、「All I Want For Christmas Is You」が11位まで浮上。2年前に記録した最高位に並びました。
.@MariahCarey's "All I Want For Christmas Is You" jumps up to No. 11 on the #Hot100!
— billboard (@billboard) 2017年12月11日
Do you think she will break into the top 10 with her Christmas classic next week? https://t.co/X4ei2qd2UF pic.twitter.com/QxGJGjf5QV
来週トップ10入りなるか?と米ビルボードが問いかけていますが、勢い的にはトップ10入りは十分あり得そう。ストリーミングでは前週比47%、デジタルダウンロードは同33%、ラジオエアプレイは同4%と、全ての指標で伸びているのです。ラジオでもクリスマスソングに移行することを踏まえれば動きの鈍いラジオエアプレイでも今後加速しそうな予感が。このクリスマスクラシックがトップ10入りすれば「Obsessed」(2009 7位)以来、8年ぶりのトップ10復帰となります。次週の動向に注目しましょう。