イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

クリスマスソングあれこれ(定番および今年の注目歌手による作品集)

1週間後の今日はクリスマスイブ。

今年の期間限定シングル用のパッケージ、素敵です。

最新12月18日付ビルボードジャパンソングスチャートにて、山下達郎「クリスマス・イブ」は前週の61位から33位にジャンプアップ。その他、昨年以前にリリースされたクリスマスソングではBoA「メリクリ」(36位再登場)、back number「クリスマスソング」(62→60位)、マライア・キャリー恋人たちのクリスマス (All I Want For Christmas Is You」(99→62位)、ワム!Last Christmas」(92位再登場)、桑田佳祐白い恋人達」(95位再登場)がランクイン。ビルボードジャパンソングスチャートがシングルCDセールスのみならず、最近ではストリーミングがその影響力を踏まえチャート構成指標に取り入れられたことで、大衆に長きに渡って愛される(また愛されていくであろう)クリスマスソングが複合チャートを駆け上がる傾向にあり、今後益々強まるでしょう(それを考慮しての「クリスマス・イブ」のApple Music解禁なのかもしれません)。アメリカのビルボードソングスチャートにおいて、マライア・キャリーの同曲が駆け上がっているのも複合指標ゆえです。下記は最新12月23日付チャートについてのエントリー。

同曲、初のトップ10入りがみえてきました。 

 

さて、今年リリースのクリスマスソングもいくつかありますが、ここでは昨年以前にリリースされた作品を中心に、”今年こそ注目してほしい楽曲”をいくつか掲載してみます。

 

安室奈美恵「Christmas Wish」(2016 ベストアルバム『Finally』収録)

来年の引退を表明している安室奈美恵さん。彼女のクリスマスソングといえば「White Light」(2005)が有名ですがベストアルバム『Finally』には未収録。昨年セブン-イレブンのキャンペーン対象者にプレゼントされた楽曲が今回のアルバムでフィジカル化。CM大量OAにつき、今では「White Light」よりも有名かもしれません。

 

KICK THE CAN CREW「クリスマス・イブRap」(2001 ベストアルバム『BEST ALBUM 2001-2003』収録)

先月遂に配信開始されたということでApple Musicのリンクを掲載(なぜかiTunes Storeのような価格表記が掲載されていますが)。

Christmas Eve Rap - Single

Christmas Eve Rap - Single

先述した本家山下達郎さん版がストリーミング解禁する9日前に配信開始。今年14年ぶりのオリジナルアルバム『KICK!』をリリースした彼らの代表曲のひとつ。

 

三浦大知「Wishing on a groove」(2007 アルバム『CHRISTMAS HARMONY ~VISION FACTORY presents』収録)

前年に配信された作品のフィジカル化。2枚組の冒頭を飾るのが三浦大知さんということで、事務所の期待の高さを物語っています。そしてこの2年で一気に大ブレイクを果たしたといっていいでしょう。このアルバム、iTunes StoreApple Musicでは確認出来ませんが、CDはレンタル可能(TSUTAYA等)ですので是非。

 

BTS(防弾少年団)「Crystal Snow」(2017 シングル『MIC Drop / DNA / Crystal Snow』収録)

MIC Drop / DNA / Crystal Snow - Single

MIC Drop / DNA / Crystal Snow - Single

上記はApple Musicのリンク。最新のビルボードジャパンソングスチャートで驚異的なシングルCDセールスが牽引して「MIC Drop」が首位に立った彼ら。シングルCDセールスのポイントは「MIC Drop」のみに付くものの、「DNA」(10位)「Crystal Snow」(19位)と、全3曲がトップ20に入っており、彼らの勢いを実感。この「Crystal Snow」は他の2曲とは異なる日本制作陣による作品で、サビのメロディの落としどころ等がいわゆるJ-Pop寄りではあるのですが、リズムの刻み方に緩急がある等の仕掛けがあり、聴き応えは十分。この曲は純然たるクリスマスソングではないものの、この時期にクリスマスソング”らしい曲”をリリースするという、レコード会社等の戦略の巧さを感じます。

 

今回紹介した4曲が今年、そして来年以降も日本のクリスマスを彩ってくれたなら...と期待しています。