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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

2017年のラジオ重大(十大)ニュース

今年の各分野を総括する記事が毎日のように登場しています。このブログでも毎年、極私的邦楽年間ベストソング集を紹介しているのですが、ラジオ業界についても極私的ながら気になった出来事をまとめてみます。首都圏のラジオ局、そして青森県のラジオ局について合計10のトピックス、そしてそれぞれの問題点と改善点も併記します。

 

TBSラジオ、年間通じて聴取率トップを達成

2016年12月度から2017年10月度までの6回分(いずれも翌月に結果発表)全てで首都圏ラジオ局の聴取率トップを記録し、TBSラジオは現在まで16年4ヶ月間もの長きに渡り首位の座をキープしています。ソースは②に掲載するのですが、ただし問題が。

 

TBSラジオ聴取率の公表取りやめ

直近分の結果はここで知ることが出来ます。

以前はTBSラジオがきちんと局のホームページ上で公表していましたが、4月度を最後に終了していますし、その4月度の公表の経緯にも違和感を抱かざるを得ませんでした。それ以降改善されていないため、聴取率調査を実施しているビデオリサーチでの公表をあらためて、強く求めます。これらについては以前掲載しています。

聴取率の非公表は、ラジオが話題になりにくいということにもつながります。視聴率の場合、話題の作品は(数字が取れなかったとしても)発表されています。低視聴率番組を”敢えて”紹介することにメディアのいやらしさを感じるものの、少なくとも話題にはなるわけです(低視聴率番組を確認したいとして”敢えて観る”人もいるでしょう)。それが、"何ら公表されない"状況ではその選択肢すら生まれません。これでは話題にならずラジオ業界そのものが先細りするのは自然ではないでしょうか。その意味でも公表は必要なことです。

 

TBSラジオプロ野球中継を今年で終了

9月の段階で撤退の噂が報じられていたのですが、日本シリーズ時、そしてその後におけるレギュラー番組の扱いのずさんさを踏まえ、撤退希望と書きました。

中継を聴く方や野球ファンの方には申し訳ないのですが、プロ野球のテレビ中継が地上波でほとんど行われなくなった現状(地方に球団がある場合は別ですが)を踏まえれば、また他局との差別化を考えればこれは自然な流れと言えるでしょう。逆に言えば、中継を聴かない方にはこれまでラジオの選択肢が限られていたわけで、TBSラジオの英断は嬉しく思います。

そうなると、地方局が来年のナイターシーズンにどう動くか注目しないといけません。TBSラジオ聴取率で勝っていながら対地方局についてはニッポン放送に遅れを取っているため、早めの対策が必要でしょう。

 

J-WAVE、大幅改編で聴取率上昇

春改編で月-木曜の9時から16時半までの番組を3→2つに絞り、サッシャさん&クリス智子さんという人気と実力を誇る方を起用。秋改編では同じく月-木曜の16時半以降の番組をリニューアルする等、この1年で大半の番組にメスを入れたJ-WAVE。秋改編の結果は先週実施された聴取率調査の結果をみないと解りませんが、昨年6月度には0.5%に落ち込みTOKYO FMに0.3%もの大差を付けられていた聴取率が、翌年同月度では0.8%に回復しTOKYO FMに対し逆に0.2%リードする形勢逆転に。2016年、2017年の聴取率については下記に。

自分のブログエントリーでは昨年の段階で原点回帰を望むと書きました。サッシャさん等の人選はまさにそれを形にしたものだと思います。

ただ、J-WAVEを再送信するコミュニティFMには悩みが。平日は22時にJ-WAVEに飛び乗るタイムテーブルを採用しているコミュニティFM局において、その22時からはじまっていた『SONAR MUSIC』がこの秋から21時スタートに繰り上ったことで、『SONAR MUSIC』放送途中での飛び乗りとなったのです。これはキリが悪いですよね。

来年春からコミュニティFMがどう動くかも注目ですし、それらFM局のサイマル放送を担当しているJ-WAVEが今後彼らとの関係をどうしていくのかも気になるところ。仮に今秋の改編を事前通告無し、もしくは直前に行ったのだとしたら、流石に無礼だと思うのです。

 

NHKラジオ、独自のタイムフリー機能搭載&radikoに実験的参加

NHKラジオはこの秋から実験的にradikoに参入しました。

しかし、『エリア外の番組が聞ける「エリアフリー聴取」(有料)と、1週間さかのぼって番組を聞き直せる「タイムフリー聴取」(無料)は利用できません』し、さらには『「NHK・民放連共同ラジオキャンペーン」の一環で、2018年3月30日までの期間限定』(『』内は記事より)とのこと。他方NHKが独自に行っている【らじる★らじる】では春から聴き逃し配信サービスを開始したものの、こちらについては以前問題点を記載しました。

仮に聴き逃し番組が増えたとして、個人的にはradikoに組み込む形が最善だと考えます。使い勝手の好さ(単に自分がradikoに慣れただけかもしれませんが、しかしらじる★らじるの場合別ブラウザが立ち上がるのに違和感があります)もさることながら、ひとつのプラットフォームでNHKも民放も比較出来たほうがユーザーフレンドリーであり、フォーマットの整理はラジオ全体の盛り上がりにつながるでしょう。

加えて、NHKラジオ第一および第二においては早急なワイドFM化を求めます。公共放送ゆえに予算を充てること自体に反対する声もあるかもしれませんが、少なくとも自分の住む県境山間部では音が届きにくい状態で、万一の事態に同局が使えないのは大きな痛手です(実際、東日本大震災時に痛感しています)。ワイドFM化と共に、これは突飛な発想を覚悟で書いたのですがあらためて、【NHKラジオ第三】も視野に入れていただきたいところです。

 

⑥ AbemaTV開始

12月、AbemaTVにてラジオチャンネルが開局しました。

今後ラインアップが変わっていくかもしれませんが、現在はJ-WAVEをはじめとする8局が参加。radikoの有料機能であるエリアフリーも不要ですし、SMAPのメンバーだった3名による『72時間ホンネテレビ』の直後でAbemaTVが認知されてきた現状を踏まえれば好いことです。

気になるのは、平日朝(9時まで)の帯の生ワイド番組がないこと。個人的には全国的に"これぞ"という朝の番組がなく、ゆえにAbemaTV側が選ばなかったのではと感じています。平日は少なくとも6-24時を全て生ワイドにしてラジオのライブ感を伝えるように編成にはお願いしたいところですが、それに見合う番組作りを各局に求めます。

 

 

星野源ギャラクシー賞ラジオパーソナリティ部門受賞

第54回ギャラクシー賞でラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞した星野源さん。『逃げるは恥だが役に立つ』(2016 TBS)および主題歌「恋」の大ヒットもあり、ギャラクシー賞自体に大きな注目が集まりました。2016年にスタートした『星野源オールナイトニッポン』(ニッポン放送 火曜25時)の開始から異例の速さでの受賞には驚かされます。

思ったのは、各局が逸材を早い段階で確保しないといけないのではということ。特に星野源さんは以前J-WAVEで番組を担当していたり、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ 土曜22時)に登場、また匿名で同番組に応募したジングルが採用されるなどラジオ業界でも活躍していた方。以前の番組が終了したとしても、活躍できる場があれば結果を出すことが出来るわけです。とりわけ逸材を奪われたTBSラジオには(場、イコール枠がなかったとはいえ)大きな痛手ではなかったでしょうか。新陳代謝を図り枠を用意し、そして新しい才能に賭けることも、局がそしてラジオ業界が輝き続けるために必要なことです。

 

⑧ RABラジオ、ワイドFM開始

RAB青森放送のホームページで紹介されています→青森局・八戸局 同時開局!! | RAB青森放送

エフエム青森radiko参入

エフエム青森が様々リニューアル、開局30周年特番も

エフエム青森においては、JFN系ネット生ワイド番組の公開放送や開局30周年イベントも開催されています。

 

県域放送局2局についてはその勢いというかモチベーションに差が生じてきたと考えており、特に今のエフエム青森にはここ数年感じていた不満(このブログでは事ある毎に表明してきました)がさほど感じられません。

ならば、このタイミングで聴取率調査を行ってほしいのです。

上記は首都圏等の調査への要望も記載していますが、地方ではほぼ実施されていないことでしょう。局が少ないゆえ仕方ないと言われればそれまでですがそれでも今の勢いの差や、コミュニティFM局等との兼ね合いがどうなっているかを調べないと、局同士が切磋琢磨出来ず、ラジオのマンネリ化を呼び込んでしまう気がします。

 

 

以上が個人的な視点による重大ニュース10項目。来年は素晴らしいニュースに溢れるラジオ業界でありますよう、心から願っています。