イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

日本版グラミー賞の主要部門ノミネーションをシュミレートしてみる(2017年版)

さて明日、私的邦楽年間ベストを掲載するのですが、昨年同様に日本版グラミー賞があったなら...と仮定しノミネーションを考え、載せることにしました。あくまでも仮定ですので、”これが入っていない”というクレーム等はご遠慮ください。

 

○日本版グラミー賞 主要4部門ノミネート一覧

 ・対象:2016年12月~2017年11月発売の作品より選出

     (なお、米グラミー賞は2016年10月からの一年間)

 ・新人賞(Best New Artist)についてはメジャーデビューしてからシングル2枚以上、もしくはアルバム1枚以上リリースした歌手が対象(だが、その限りではない)

 

Record Of The Year (最優秀レコード賞)

・「不協和音」欅坂46

・「打上花火」DAOKO×米津玄師

・「インフルエンサー乃木坂46

・「Family Song」星野源

・「EXCITE」三浦大知

特にこの部門においてはこちらを参考に選出してみました。

対象期間内に発売された作品のうち上位から順にノミネートという形を採りましたが、TWICE「TT (Japanese ver.)」を次点に繰り下げるくらい、今年終盤における三浦大知さんの盛り上がりは凄まじかったことを考慮し選出。

 

Song Of The Year (最優秀楽曲賞)

・「We Don't Need To Talk Anymore」w-inds.

・「おとなの掟」Doughnuts Hole

・「ノンフィクション」平井堅

・「Family Song」星野源

・「灰色と青」米津玄師+菅田将暉

米津玄師さんについては、アルバム『BOOTLEG』からのリード曲で非シングル化ながらこの曲がJ-WAVEチャート等を制した「灰色と青」を選出。w-inds.は攻めの楽曲で好事家から評判の声があがり、次点を今年ブレイクしたDAOKOさんによる岡村靖幸さんとのコラボ曲「ステップアップLOVE」に譲ってでも選出しないとと考えています。2010年のグラミー賞ビヨンセ「Single Ladies (Put A Ring On It)」が受賞したこともあり、曲の先鋭性等攻めの要素はもっと評価されていいはずです。

 

Album Of The Year (最優秀アルバム賞)

・『THE KIDS』Suchmos

・『FANTASY CLUB』tofubeats

・『MODERN TIMES』PUNPEE

・『BOOTLEG』米津玄師

・『Ambitions』ONE OK ROCK

音楽雑誌(フリーペーパー含む)の選出や ビルボードジャパンの年間アルバムチャートを考慮しての選出。ONE OK ROCKは、ベストアルバムが7作品を占める年間チャートトップ10の中でランクインしたオリジナルアルバムの中から選んでみました。

個人的にはこのアルバム部門だけでもいいので権威ある賞を作っていただきたいのです(元来このエントリーを記載した理由は昨年記載した通り、日本レコード大賞へヤラセ等だと非難しながら”今の音楽は...”と後ろ向きなことしか言わない方への提言であるのですが)。下記記事を読むと解るようにベストアルバム、それも”オールタイムベスト”に頼りすぎるレコード会社の姿勢に音楽業界の先細りを危惧しますし、同時にオリジナルアルバムに注力する歌手にこそきちんと光を当てないと、歌手の芸術性も損ねてしまいかねません。それゆえ創設していただきたいのです。

 

Best New Artist (最優秀新人賞)

神様、僕は気づいてしまった

菅田将暉

・TWICE

PUNPEE

Beverly

PUNPEEはキャリア10年強ながら、ソロ名義でのファーストアルバムを今年リリースし選出...というか好事家の支持の高さを踏まえれば本命と言えるでしょう。ちなみにアメリカのグラミー賞における最優秀新人賞の対象者基準は緩く、たとえば今度のグラミー賞にて最優秀新人賞にノミネートされたアレッシア・カーラは、2015年11月に既にアルバム『Know-It-All』をリリースしており発売時期を踏まえれば今年はじめのグラミー賞(2017)にノミネートされてよかったはずです。

 

そんなわけで、比較的客観的に選んでみましたがいかがでしょうか。こういうのを想像してみるのも面白いと思います。ビルボードジャパンが少しずつ浸透してきたならば音楽業界には”グラミージャパン”の創設を検討していただきたいものです。