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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

RABラジオの帯ゾーニング、曜日毎の分断に違和感を抱く

3ヶ月前のことになるのですが、昨年秋の改編については二度、記載してきました。

今回はその3回目。RABラジオについて書いた際、『曜日という横軸におけるゾーニングについては後日あらためて』と書いていた、その件です。

実はこのエントリー、大分前に書きながらも少し厳しすぎるかなと思いアップしないままでいました。しかし流石に載せないとと思ったのは、RABラジオが2017年大晦日から元日にかけての橋渡しとなる番組を用意していなかったことに釈然としなかったため。

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前後の番組を聴いていたのですが(radikoのタイムフリー機能でも追いかけることが出来ます)、『ハライチのターン!』はTBSラジオでの放送が木曜深夜で且つ同局の年またぎ特番の宣伝をしているため違和感を抱いた次第。次は年末年始特番で、と言われてもその番組は真裏なのです。さらに東北放送制作の『宮川賢のまつぼっくり王国』は制作局より30分早く、同日(12月31日深夜)OA分が放送されているためまだ年末年始感はあるものの、あめましておめでとう的な要素はほぼありませんでした。だとすれば、他局の年末年始特番を同時ネットするほうがより華やかさが出て、局がきちんと新年について配慮していると思うのですが...これが今回の掲載に至らせる最終的な動機でした。

 

 

5年近く前、エフエム青森のタイムテーブルについて苦言を呈し、タイムテーブル私案を提示したことがあります。その際の改善ポイントのひとつがゾーニングの徹底でした。

『A.O.R.』は現状において、非常にわかりづらい編成となっており、曜日によって放送時間が異なります。これでは聴取習慣がつきにくいのではないでしょうか。『A.O.R.』は曜日に関係なく固定化します(番組自体は19-21時ですが、アーティスト・タレントゾーンを設けないとそれらの番組を入れる場所が無くなるので20時台のみの1時間に)。

 

このような形で"帯ゾーニング"を設けてみました。現状では配置がバラバラであり、リスナーの聴取習慣がうまく取れないように思うためです。

・ エフエム青森 春改編を踏まえたタイムテーブル私案(2013年5月24日付)より一部改変の上掲載

当時『A.O.R.』は曜日によって19時台、20時台に分かれていました。これではリスナーが”『A.O.R.』が流れているから今●時だ”と理解しラジオを時計代わりとして用いることが不可能でした。現在エフエム青森では『A.O.R.』を月-木曜の19時台1時間枠として固定しており、リスナーが混乱することはなくなったと思われます(詳細はホームページ内タイムテーブルをご参照ください)。以前のエントリーでRABラジオ『Yuka-Rhythm』の昨秋からの30分化を嘆いたのは、番組自体の縮小もさることながら曜日によって30分番組と1時間番組とが混在し、リスナーを混乱させかねないと考えたゆえのことでした。

 

さて、帯ゾーニングについてはもうひとつ、触れなければならないことがあります。それは帯番組において、DJ(RABラジオではパーソナリティと呼んでいますので以下その表記とします)が統一されていないということ。実際にそのような番組は東京等大都市圏のラジオ局でも多数存在しますが、たとえば『ジェーン・スー 生活は踊る』(TBSラジオ 月-金曜11時)のように、ジェーン・スーさんと曜日パートナーの組み合わせであれば、曜日に関係なくジェーン・スーさんが登場するという一貫性があります。しかし。

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RABラジオのイムテーブルにおける平日帯の生放送、『朝ワイ!ダッシュ』(7時)、『今日も!あさぷり』(9時)および『GO!GO!らじ丸』(11時55分)は、1人パーソナリティであれ2人であれ、いずれも同一パーソナリティが全曜日を担っていないのです。これでは一貫性に疑問が生じかねません。

一貫性が生まれないことによって、損をしているのでは?と思うことがいくつかあります。

 

① 曜日ごとに人気/不人気の差が出やすい

ムラが出やすいとも言えますが、一貫性がないとリスナーに”この曜日は面白いから聴くけど別の日は…”という、聴く/聴かないの選択肢を与えかねず、チャンネルを固定させにくいと思われます。

 

② 曜日をまたいで話が膨らまない

前の日に爆発的な盛り上がりをみせたとしても、次の日のパーソナリティが同一でなければその話題を翌日以降に持ち越しにくいのではないでしょうか。

 

③ ”ラジオスター”が生まれにくい

一貫性を持たせることでその番組固有のファンが生まれ、ファン化したリスナーは番組の枠を超えて局自体のファンになっていくものです。またラジオスター(”ラジオスター”という言葉への違和感...真の”ラジオスター”を作るためには(2017年12月18日付)にて”ラジオスター”について詳しく記載しています)が生まれ、その方にカリスマ性があれば、よりファンのラジオへの意識が高まります。たしかに『GO!GO!らじ丸』ではRABラジオ所属以外の方が起用されていますが、既に他の分野で名を馳せている方ばかり。以前担当していた鉄マンさん(バンド、ホイドーズのボーカル。2014年秋の番組開始からリニューアル前の2016年春まで、1年半の間火曜日を担当)のような、(実際は他分野で活躍されている方の起用ではありますが)起用時には県全体での認知度が高くないとしてもその愛くるしいキャラクターでリスナーに愛されるようになった方が必要だと思うのです。”ラジオスター”の座を用意することは、ラジオを聴いてラジオ業界で活躍したいという次世代の才能を引き出す効果もあるはずです。

 

とはいえ、現在はそれらが難しくなっています。経費削減、知名度の高くない方を起用することへのリスク、万一の際の不祥事への対応(全曜日を担当する方が降板した際、番組自体を変えざるを得なくなる)…そう考えるあまりチャレンジしにくい環境になってきているのは確かでしょう。ただ、だからといってそれをそのまま受け入れるのは違う、というのが私見です。

仮に全曜日異なるパーソナリティにて生ワイド番組を作り上げることを今後も実行していくならば、特にRABラジオにおいては同じ方が2つ以上の生ワイド番組を持つことで次世代の”ラジオスター”に挑戦権を与える(実験的な)枠が用意されなくなるという点において、機会損失だと思うのです。いや、TBSラジオでは伊集院光さんが平日帯(冠番組)と月曜深夜で2つの生放送を担当しているけど?という指摘もあるかもしれませんが、番組のコンセプトやリスナー層が大きく異なるため内容が被ることはほぼありません。他方RABラジオでは全ての生ワイド番組が日中放送されており、且つ『GO!GO!らじ丸』のように各番組のカラーがメインパーソナリティの個性に大きく左右されるのであれば、複数番組を持つ方がいくら人気のある方であったとしても番組コンセプトが似通っている以上、一本に絞らせるほうが飽きを生ませにくいという点でも局にはプラスだと思うのですがいかがでしょうか。

 

これらの案を仮に汲むとしても早くて4月以降(ナイターシーズン)になるでしょう。ただ、それまでにでも出来ることはあります。たとえば曜日横断企画を用意し”横(曜日)の意識”を高めることをお勧めします。いやいや番組リニューアル前に曜日対抗ゲーム企画があったけど...という声があるかもしれませんが、罰ゲームや勝利者特典等がなかったため以前の同コーナーにはパーソナリティ等のモチベーションを強く感じることが出来ませんでした。メリハリをつけるだけでも結構変わってくるはずです。選曲が日によってあまりに異なりすぎて曲の統一感もない以上、現状では番組タイトル、そして同じ時間に放送されるニュースや通販コーナーだけが共通しているというのが正直寂しいなと思うのですが、自分だけでしょうか。何かしらの連帯感を抱かせる企画も必要だというのが私見です。

 

ここ最近、エフエム青森が活気づいています。RABラジオはおそらく聴取率の面で王者だと推測していますが、守りの王者ではなく攻めの王者であってほしいというのが願いです。そうなることで県域民放局同士が切磋琢磨し、青森のラジオがより高質になるものと考えます。