イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、来週はグラミー組VS"アンチグラミー"の対決へ

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の1月29日月曜に発表された、2月3日付最新チャート。カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」は2週連続の首位ならず。ドレイク「God's Plan」が初登場で首位を獲得した他、2曲同時トップ10入りを果たしました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

ドレイクの快挙については、bmrがいち早く報じているのでそちらを是非。

補足するならば、「God's Plan」のストリーミングにおける8240万という数値は、同指標においてバウアー「Harlem Shake」の1億310万および9760万(2013年3月2日および9日付)、テイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」の8450万(2017年9月16日付)に次ぐ4番目の好成績。初登場1位はDJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン「I'm The One」(2017年5月20日付)以来、29曲目の快挙。イギリスでも今週「God's Plan」が首位を獲得しており、DJキャレド等による「I'm The One」以来全米&全英で同じ曲が1位に。そしてドレイクはこの2曲のエントリーで全米ソングスチャート100位内に159曲をランクイン、ソロ歌手として最多を更新しました。

その他、カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」は前週の首位から3位へ後退し、エド・シーラン「Perfect」より下回る結果に。これはアルバムリリース効果が薄れたことに加え、デジタルダウンロードでの安価販売をやめたことによる反動が表れたためと言えるでしょう。逆に言えばアルバムリリース週の注目度上昇、およびデジタルダウンロード安価販売は効果的ということを示したことになるわけで、特に後者の手法が今後も多くの曲で用いられることになりそうです。

 

さて来週は、日本時間の昨日発表されたグラミー賞の結果等に伴い関連曲が上昇することが見込まれますが、それらに対峙するのが(bmrの記事でもあるように)グラミー賞を"スルー"したドレイクというのはなんという皮肉でしょう。個人的にはドレイクのスタンスを好まないため(とはいえ今年のグラミー賞の選考にも思うところがないわけではないのですが)、特に「Finesse (Remix)」の首位奪取に期待したいところです。自分の、グラミー賞ボイコット者への思いは昨年のこの時期に書きましたのでよかったら。