ゴスペル界ではここ最近、アコースティックギターによる音楽がブームとなっています。そのきっかけといえるトラヴィス・グリーンについては以前、R&B歌手シャリークの紹介時にさらっとですが触れています。
また、ムーブメント自体についてはシャナイア・トゥエイン新譜紹介時にも書きました。
このパフォーマンス動画は上記でも一度掲載しましたが、ここに参加しているジョナサン・マクレイノルズが今日の主役。来月、3枚目となるアルバム『Make Room』をリリースします。
Apple Musicのリンク先は上記に。最新2月17日付の米ビルボードゴスペルソングスチャートではこのアルバムから、DOEをフィーチャーした「Cycles」が21位に初登場。同時に、この曲も25位に再登場を果たしました。
アコースティックギターが爽やかさを醸すゴスペルですが、クワイア色を強めても気持ち良いだろう、バランスの良いアレンジではないかと。様々な人たちが、時にSNOWアプリ(?)も使って自撮りしながら歌うのは今っぽくて面白いですね。そして曲における後半の展開には、いい意味で驚かされました。
おそらくはホイットニー・ヒューストンのバージョン(映画『ボディガード』挿入歌)で広く一般に知られているだろう「Jesus Loves Me」(邦題:主われを愛す)の一節が、それも大胆に用いられているのです。1800年代の半ばに生まれたこの賛美歌が、ジョナサン・マクレイノルズの新曲とスムーズにつながっていて美しいですね。
ジョナサン・マクレイノルズのアルバム、『Make Room』は3月9日発売予定。アルバムにはR&B歌手、アンソニー・ハミルトンのバックコーラスを務めるザ・ハミルトーンズなどが参加しています。米ビルボードゴスペルアルバムチャートを制した前作『Life Music: Stage Two』(2015)についての、音楽評論家の林剛氏によるレビューも是非チェックしてみてください。