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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ビルボードソングスチャートはドレイク俄然首位キープ、そして客演曲も初登場

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の2月19日月曜が祝日のため、翌20日火曜に発表された、2月24日付最新チャート。ドレイク「God's Plan」が4週連続で首位を獲得した上、そのドレイクが客演参加したブロックボーイJB「Look Alive」がデビュー作にして初登場でのトップ10入りを果たしました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

 

ドレイク「God's Plan」が4週連続の首位、そしてストリーミングは史上初、4週連続の7500万超えを果たしています。加えてデジタルダウンロードでも1位(前週比1%アップの56000)、ラジオエアプレイでは同31%も上昇し6200万を獲得(同指標13位)。向かうところ敵なしの状況に加えて次週は、16日に公開されたばかりのミュージックビデオの再生回数もプラスされることから首位堅持は間違いないでしょう。

ドレイクのYouTube公式アカウントでミュージックビデオの公開に至ったのは、独特なダンスが話題となった「Hotline Bling」以来およそ2年半ぶり。それだけでも熱の入れようが解りますが、このビデオにはおよそ100万ドルもの予算が投じられており、更に話題となっています。

しかしその予算等、ミュージックビデオには意味があるそう。みやーんさん書き起こしによる、渡辺志保さんの解説を以下に引用させていただきます。

『ドレイクってめっちゃヘイターもいるじゃないですか。なんだけども、ここまで100%善意みたいなことをこれだけの規模でできちゃうのがすごいなーと思っていて』(以上書き起こしより)という渡辺さんの言葉に納得です。

 

そのドレイクの勢いはこちらにも。彼が客演参加したブロックボーイJB「Look Alive」が6位に初登場。

2月8日に公開されたミュージックビデオの効果で、ストリーミングは2位に。3400万というのは立派な数字ですが、「God's Plan」の半分以下なのですから如何に「God's Plan」が凄いか思い知らされます。デジタルダウンロードでは6位に登場。ブロックボーイJBはこの曲が初のトップ10となったのは勿論のこと、トップ100としても初。これはワン・ダイレクションのハリー・スタイルズや元メンバーのゼイン(・マリク)以来の記録ですが、グループ時代の実績がない歌手での記録となると、フランス人歌手のソコによる「We Might Be Dead by Tomorrow」が2014年3月29日付で初登場9位を果たして以来となります。このブロックボーイJBについて、詳しく紹介しているブログエントリーを引用させていただきます(問題があれば削除させていただきます)。

話題のラッパーBlocBoy JB(ブロックボーイJB)ってどんな人物!? | Black Music Dictionary(2月11日付)

 

トップ5は変わらず、先週初のトップ10入りを果たしたビービー・レクサ feat. フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」が2ランクアップで7位、デュア・リパ「New Rules」が逆に2ランクダウンし8位となる中、9位に登場したのはケンドリック・ラマー&SZA「All The Stars」。映画『ブラックパンサー』(米2月16日、日本3月1日公開)から2曲目のトップ10入りを果たしました(なお、先週7位に初登場を果たしたザ・ウィークエンド&ケンドリック・ラマー「Pray For Me」は11位にランクダウンしています)。

「All The Stars」は前週から22ランクもの大幅アップとなりましたが、これは映画のサウンドトラックが今週付アルバムチャートで初登場首位を記録したゆえ。2月6日にミュージックビデオが公開されたことも相俟って、ストリーミングは前週比69%もの大幅アップ、デジタルダウンロードも同24%、ラジオエアプレイは同14%上昇しています。ケンドリック・ラマーにとっては「Pray For Me」に次ぐ通算7曲目のトップ10入り、SZAは主演曲では初、客演を含めるとマルーン5に参加した「What Lovers Do」(2017 最高9位)以来2曲目のトップ10入りとなります。映画の大ヒット如何ではこの曲、そして先述したザ・ウィークエンドとケンドリック・ラマーのコラボ曲も上昇する予感がします。

 

次週は『ブラックパンサー』関連も気になるところですが、ドレイク「God's Plan」がミュージックビデオ効果でストリーミングをどこまで伸ばすかが一番の注目だと捉えています。