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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

和田アキ子×BOYS AND MEN研究生...コラボの成果はどうなる?

ビルボードジャパンの最新5月21日付ソングスチャートで1位を獲得したのはBOYS AND MEN「進化理論」でした。

主にシングルCDセールスの首位が牽引して総合チャートを制した「進化理論」。実は前シングル「帆を上げろ!」が昨年8月14日付チャートで初登場2位を記録しながら、それも今作よりポイントが多いながらも翌週にはトップ100圏外となっており、彼らにとっては(というよりアイドルやアイドル的ユニット全般において)次週のポイント減少率をどこまで低くするかが勝負となります。「進化理論」はテレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』(TBS系 土曜7時)のオープニングテーマということで、アニメタイアップの力も借りつつ踏みとどまることが出来るか、注目です。

 

さて、"BOYS AND MEN"関連で気になるのがこちら。

BOYS AND MEN研究生は厳密にはBOYS AND MENから2014年秋に独立したそうですが一派であることには間違いなく、また唯一メジャーでリリースしたシングル「ドドンコ Don't worry」がビルボードジャパン週間6位オリコン同3位を記録しており、特にシングルCDセールスでのポテンシャルが高いグループといえます。となると今回、和田アキ子さんのシングルCDセールスに少なからず影響を与えるかもしれません。そしてそれが和田さん側の狙いでもありそうです。というのも、最近の和田さんのセールスが振るっていないため。

和田アキ子さんは一昨年の『NHK紅白歌合戦』に落選し昨年も復帰を果たせず。昨年はシングルCDをリリースしていなかったゆえ仕方ないといえばそれまでですが、一昨年は「All Right!!!」がオリコン週間200位以内にすら入れず。それならばと今回のタッグに至ったのでは...と考えるのは自然なことかもしれません(音楽ナタリーによれば、BOYS AND MENのプロデューサー側からの打診とのことですが)。しかも今回はCD4種に加えデジタル限定パッケージも用意されるという力の入れよう。

複数種発売は演歌でも最近目立つ手法。またジャケ違いはBOYS AND MEN研究生ファンにも訴求出来るかもしれません。著しい結果を残せるか、5月23日の発売日以降注目したいところです。

 

ちなみに私見ですが、近年の『NHK紅白歌合戦』の選出基準はシングルCDセールスより(セールス以上に)社会に浸透したという意味でのヒット、チャートの重要度はオリコンよりビルボードジャパン...と捉えています。仮に「愛を頑張って」がセールス面で振るわなかったとしても社会に浸透すれば紅白復帰もあり得るかもしれません。