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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

訃報後、最もダウンロードされた西城秀樹さんの楽曲に驚く

最新5月28日付ビルボードジャパンソングスチャート前週首位スタートのBOYS AND MEN「進化理論」は今週78位。77ランクの大幅ダウンとなってしまいました。今週はTWICE「Wake Me Up」がトップに。

西城秀樹さんの曲が3曲ランクイン。「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」が15位、「傷だらけのローラ」が48位、そして「ブルースカイブルー」が41位。あくまで私見と前置きして書くならば、「ブルースカイブルー」がランクインすることに驚きました。「ブーメランストリート」や「ギャランドゥ」、「情熱の嵐」といった知名度の高いであろう曲よりも上位に登場するのが意外だったのです。が、(楽曲単位における)デジタルダウンロード指標でみると、「ブルースカイブルー」は最上位に。ビルボードジャパンでは11位、オリコンのデジタルダウンロードでは8位にランクインしています。

オリコンによると「ブルースカイブルー」は、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」(21位)に2000以上の大差をつけているのです。

 

訃報が流れた後、各局のニュース番組における扱いについてまとめた日刊スポーツ、梅田恵子氏のコラムが興味深いのですが、そこでは「ブルースカイブルー」を取り上げた局がほとんどないことが判ります。

無論これは各局の夜のニュース番組のみを取り上げたもので、その他番組では「ブルースカイブルー」が大きく取り上げられた可能性もあります。とはいえ訃報が報じられた日にそこまで大きく取り上げられなかったはずの「ブルースカイブルー」が、最終的にデジタルダウンロード指標で西城秀樹さん楽曲の最上位に、複合指標のビルボードジャパンソングスチャートでも41位にランクインというのは驚くべきことです。

 

Twitterで検索してみると、「ブルースカイブルー」の歌詞における主人公の喪失感を、私たちが西城秀樹さんに対して抱いている思いにシンクロさせて聴いている方がいらっしゃいました。もしかしたらそういう演出で「ブルースカイブルー」を取り上げたテレビ番組もあるかもしれません。しかし原曲での喪失感は、ここでのベストアンサーにあるように叶わぬ恋に因るもの。不倫の可能性もあり、昨今の不倫を叩きすぎる風潮の中でこの曲が強く支持されたということに複雑な思いを抱く自分がいます。

とはいえ、西城秀樹さんの数多ある楽曲の中で、阿久悠さん作詞のこの曲が大きくフィーチャーされるのは興味深いとも。リリース時わずか23歳でこの歌詞を解釈しきった秀樹さんもさることながら、その秀樹さんに叶わぬ恋の歌詞を提供した阿久悠さんもなんというチャレンジャーなんだと唸らされます。訃報を機に...というのは無礼なことかもしれませんが、こういった素晴らしい曲がクローズアップされるのは好いことですし、それがチャートに反映されることもまた素敵ですね。

 

 

なお、今回の訃報を踏まえ、自分が担当するラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時 サイマル放送で全国各地から聴くこと出来ます)では、次回5月27日の音楽特集で西城秀樹さん追悼企画をお送りします。有名曲と共に、あまりクローズアップされないもののスタッフ一押しの楽曲もお届けする予定です。アルバム収録曲やコンサート音源まで網羅しているわけではありませんが、よろしければFMアップルウェーブのホームページ経由等でリクエストをお待ちしております。