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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米ソングスチャートはチャート全体もさることながらドレイク最新曲が低調な滑り出し

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の6月4日月曜に発表された、6月9日付最新チャート。ドレイク「Nice For What」が通算6週目の首位を獲得し、首位獲得週数でマイケル・ジャクソンに並びました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

ドレイク「Nice For What」についてはチャート構成3指標の数値がいずれも記事にて公開されておらず、今回はドレイクとしての記録が掲載されるのみゆえ、数値は前週よりさらに下がっていることでしょう。

さてドレイク、今回の首位獲得で通算首位獲得週数を37週とし、あのマイケル・ジャクソンに並びました(歴代7位タイ)。これはリアーナへの客演となる「What's My Name?」(2010 1週)および「Work」(2016 9週)、自身主演となる「One Dance」(feat. ウィズキッド&カイラ)(2016 10週)、「God's Plan」(2018 11週)そして「Nice For What」(6週)の5曲のトータルによるもので、男性ソロ歌手ではアッシャー(47週)に続く記録に。なお歴代トップはマライア・キャリーの79週でありまだ倍以上の差がありますが、ドレイクは今の人気をキープ出来れば歴代首位を獲得する可能性はゼロではない気がします(…が、この人気については最後に触れています)。一方で通算19週目のランクインとなる「God's Plan」(今週3位)は初登場から19週連続でトップ3以内をキープしておりこちらも大記録。これまでエド・シーラン「Shape Of You」(2017)、ブラック・アイド・ピーズ「I Gotta Feeling」(2009)およびマライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day「(1995-1996)がもっていた16週連続という記録を大きく引き離した形です。

2週連続首位を獲得し前週2位にダウンしたチャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」(今週4位)と入れ替わりで2位に再浮上したのがポスト・マローン feat. タイ・ダラー・サイン「Psycho」。これはiTunes Storeにて69セントでの安価販売を行ったことが功を奏しデジタルダウンロードで前週比36%アップし同指標で首位となったことが要因と言えそうです。とはいえアルバムリリースからしばらく経っているためそこまで伸びなかったとしても、売上が31000にとどまり、しかもその低い数字で同指標での首位を獲得出来るというのは、デジタルダウンロード指標が如何に弱くなっているかが如実に物語っているように考えます。またラジオエアプレイにおいても今週トップのゼッド、マレン・モリス&グレイ「The Middle」(総合5位)の数値が1億1570万であり、前週比1%アップしたとはいえ1億2000万を切っているのは気になるところ。ならば音楽の触れ方がストリーミングに大きく移っているかと言われればそうではなさそうで、今週同指標首位を獲得したリル・ベイビー feat. ドレイク「Yes Indeed」(総合6位)は3760万という数値にとどまっています。今年に入りドレイクが5000万以上を連発していたときに比べると決して大ヒットとはいえず、チャートが全体的に低調と言い切ってもいいでしょう。なおドレイクはストリーミングで5曲目の首位を獲得し、ジャスティン・ビーバーを抜いて歴代単独トップに立ちました。またそのストリーミングでジャンプアップしたのがカーディ・B feat. バッド・バニー&J・バルヴィン「I Like It」。ミュージックビデオ公開効果でストリーミングは前週比57%アップ(15→5位)。総合でも19位から7位に返り咲いています。

 

もうすぐトップ10はこちら。

・ショーン・メンデス「In My Blood」(20→11位)

アルバム『Shawn Mendes』からの先行曲で最高位を更新。アルバムは最新チャートで首位を獲得し、3作連続の首位を獲得しています。

 

・ジュース・ワールド「Lucid Dreams」(35→15位)

再生回数のみならず、共感やシェアという要素も加わったSpotify独自のグローバルバイラルチャート、その最新チャートで首位を獲得したのがこの曲。今後伸びてきそうです(し、今後はバイラルチャートにもより注目しないといけません)。スティング「Shape Of My Heart」を大胆にサンプリングしています。

 

・ドレイク「I'm Upset」(初登場19位)

てっきりトップ10内に登場するものとばかり思っていたので驚きました。デジタルダウンロード27000で3位、ストリーミング2100万で11位というのはこれまでの2曲に比べて低過ぎます。

これは邪推ですが、もしかしたらラッパーのプッシャー・Tとのビーフ合戦がドレイクに悪影響を及ぼしているかもしれません。調べれば出てくるのですが、プッシャー・Tが掘り出したドレイクの過去の写真はたしかに物議を醸す可能性があります。ただしプッシャー・Tの最新アルバムのアートワークも物議を醸すというか実際に遺族側は激怒していますし、その写真使用を支持したのがプロデューサーでありトランプ大統領支持等で物議を醸し続けるカニエ・ウェストであるという点において、元来ビーフを仕掛けたプッシャー・T、そして背後にいるカニエ・ウェストの精神を疑う…というのが私見です。アルバム収録曲にディス曲を用意した段階で、直接言葉を発しなくともカニエだって同罪のはずです。

今回の件がドレイクの人気に大きな陰を及ぼす可能性もあるわけで…今月リリースされるであろうアルバムの動向がより気になってきました。