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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米ソングスチャート、ドレイクがトップ10内に7曲送り込むなど新記録続々達成

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の7月9日月曜に発表された、7月14日付最新チャート。アルバム『Scorpion』の発売を受け、ドレイクが数々の新記録を樹立しました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

先週お伝えしたように、今週からストリーミングのカウント方法が変わったことでドレイク不利に?と思っていたのですが、その心配は杞憂でした。とにかく今週はドレイク!ドレイク!!ドレイク!!!な週になっています。

すでにアルバムチャートでは今年最大の(今年度としてはテイラー・スウィフト『Reputation』に次いで2位となる)初動を達成済。

ストリーミングで新記録を達成したこのアルバム『Scorpion』からはすでに3曲(「God's Plan」「Nice For What」「I'm Upset」)がランクイン済でしたが、残り22曲もトップ100内に送り込み、客演を含め27曲が100位以内にランクイン。プレイリスト『More Life』(2017)のアルバムチャート初チャートイン時に成し遂げた24曲同時(2017年4月8日付)という自身の記録を更新しました。曲名と順位は下記に。

トップ100中27曲でしたが、そのうち7曲がトップ10入り。「Nice For What」が前週6位から3度目の返り咲きを果たし通算8週目のトップに。通算11週トップだった「God's Plan」は前週9位から4位、「I'm Upset」は同26位から7位となり初のトップ10入りを果たしました。そして今回、4曲が新たにトップ10入り(「Nonstop」(2位)、「In My Feelings」(6位)、「Emotionless」(8位)およびマイケル・ジャクソンをフィーチャーした「Don't Matter To Me」(9位))。7曲同時トップ10入りは、かのビートルズが1964年4月4日付で成し遂げた5曲(「Can't Buy Me Love」「Twist And Shout」「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」「Please Please Me」が1~5位にランクイン)を破る新記録となりました。また4曲同時初登場トップ10入りは、J・コールがアルバム『KOD』初チャートイン時となる今年5月5日付で成し遂げた3曲同時(「ATM」(6位)、「Kevin's Heart」(8位)および「KOD」(10位))を破り、こちらも新記録達成です。

さらにドレイクは、今回初登場4曲および「I'm Upset」を加え、5曲が新たにトップ10入りを果たしたことで、トップ10ヒットが31曲となりリアーナと並び歴代3位タイに(最上位はマドンナの38曲、次いでビートルズの34曲)。今回「Don't Matter To Me」で未発表音源が用いられたマイケル・ジャクソンをはじめ、マライア・キャリースティーヴィー・ワンダージャネット・ジャクソンエルトン・ジョンの記録を今週一気に抜き去りました。ちなみにマイケル・ジャクソンは今回「Don't Matter To Me」のトップ10入りで通算30曲目のトップ10ヒットを放ったことになります(グループ時代を含む)。また『Scorpion』から、先行曲3曲以外の22曲を全て100位以内に送り込んだことで、ドレイクのトップ100入りは通算186曲に。「Best I Ever Had」にはじまった彼のビルボードソングスチャートにおけるキャリアは、わずか9年でグリー・キャスト(通算207曲)を射程圏内に捉えるまでに至りました。

 

通算8週目の首位に返り咲いたドレイク「Nice For What」は、ストリーミングが前週比63%上昇し4190万を獲得(同指標10位)。ラジオエアプレイは同1%ダウンしたものの同指標5位、9230万オンエアされています。先述したようにこの曲は3度目の返り咲きを果たしており(4月21日付で初登場1位となり5週連続トップ、次いで6月2~9日付、6月23日付で首位に)、ザ・ウィークエンドが「Can't Feel My Face」(2015)で成し遂げた2度の返り咲き記録を塗り替えました。またストリーミング指標を制したのはドレイク「Nonstop」(総合2位)で5860万を記録。同指標でドレイクが制したのはこれが6曲目で、ジャスティン・ビーバーの4曲を更に引き離す結果に。

ドレイク以外のトップ10入りは3曲。前週首位を獲得したばかりのカーディ・B feat. バッド・バニー&J・バルヴィン「I Like It」は3位に転落。デジタルダウンロードは前週比7%アップし同指標2位、ラジオエアプレイも同14%アップし6位、ストリーミングは前週3位から16位に大きくダウンしているもののこれはドレイクの影響ゆえ(上位8強全てドレイク)であり、前週比3%アップを記録。つまり全指標で前週から伸びているのです。次週返り咲く可能性は低くないはずです。

同じくカーディ・Bが客演にクレジットされたマルーン5「Girls Like You」は前週からワンランクダウンし5位に。デジタルダウンロードは前週比8%アップで同指標首位に立ち、ラジオエアプレイも同22%アップで、彼らにとって16曲目となる同指標トップ10入りを果たしました。また10位にはエクスエクスエクステンタシオン「Sad!」が、前週から8ランクダウンしながらもトップ10内に踏みとどまっています。

 

さて次週、ドレイクの勢いがおそらく落ちていく中で、カーディ・Bの返り咲きなるかが注目ポイントではないでしょうか。