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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

星野源「アイデア」のリリース手法はビルボードジャパンソングスチャート首位狙い?

昨日のビルボードジャパンソングスチャート分析...というか、DA PUMP「U.S.A.」が未だ首位を獲れずじまいなのに対する"このタイミングが絶好!"と書いた件についてですが、とても大事なことを忘れていました。

8月20日午前0時配信開始。この曲のリリース内容について星野さんは、今週火曜放送の『星野源オールナイトニッポン』(ニッポン放送 火曜25時)内で触れていました。

気になったのは、仮にファンクラブ的サイトで「アイデア」をパッケージリリースすることになった際、『CDチャートに乗っちゃうんですよ。で、CDチャートには乗りたくないっていう、なんか複雑なというか、そんな気持ちもあって』(上記書き起こしより)と振り返っていた点。CDパッケージが好きな星野源さん側は最終的に、CDの"ガワ"だけを売るという手法を採るわけですが、CD化するとシングルCDセールスチャートに載ることをあたかも躊躇するように見受けられたのが気になったのです。しかも、仮に8月20日週にリリースするとして、シングルCDセールスチャートだけをとってみても勝てると思うんですよね。

・8月8日発売 乃木坂46「ジコチューで行こう!」

・8月15日発売 欅坂46アンビバレント」、ジャニーズWEST「スタートダッシュ!」

8月20日配信開始 星野源「アイデア

・8月22日発売 BLACKPINK「DDU-DU DDU-DU」、ENDLICHERI「one more purple funk...-硬命 katana-」、back number「大不正解」

・8月29日発売 A.B.C-Z「JOYしたいキモチ」

上記は昨日付ブログ掲載内容の一部追記。仮に8月22日にCDリリースされるとして、トップ3には入りそうな気がするのです。「恋」(2016 初登場2位 初週10.2万枚)→「Family Song」(2017 初登場1位 初週19.2万枚)→「ドラえもん」(2018 初登場1位 初週14.4万枚。以上オリコンランキングより)と実績を残しているだけに尚の事。ある程度の利益も確保出来そうと考えるに、それでもCD媒体での発売を避けたのがやはり気になったのですが。

今回は先にラジオで流すってことはしません。

なので発売した瞬間からラジオ解禁なんです。今回は月曜日だから……その日に『おげんさんといっしょ』の放送があって、その次の日にこのラジオがあるんだよね。

星野源 新曲『アイデア』配信決定を語る - miyearnZZ Labo(8月8日付)より

これはすなわちこういうことではないかと。

ここ最近の、星野源さんが所属する芸能事務所、アミューズの販売手法に関し、【タイアップがありながらシングルCDを出さない】傾向があることを、「アイデア」リリース情報が出たタイミングで書きました。

ただ、ここに掲載したどの曲、どの歌手においても今回のような一斉スタート的なことはしていなかった気がするのです。シングルCD未リリースによるセールスおよびルックアップゼロというハンディキャップはありますが(なお星野源さんの近年のシングルはアルバム同様に後日解禁となっていたはずで、レンタルによるルックアップ加算分は3週ずれて反映開始)、ダウンロードやラジオエアプレイ、そしてなにより前回の『おげんさんといっしょ』でのTwitterにおける盛り上がりを踏まえるにツイート数が解禁週に一気に爆発し、シングルCD未リリースながら首位を狙えるかもしれません。

いや、これは意地悪な見方ですが、タイアップやテレビ出演タイミング等戦略に長けているアミューズにあって、シングルCD未リリースの状態でより大きなうねりを作るにはどうするかを「アイデア」でもって探って(図って)いるのかもしれません。この一斉解禁のタイミング等手法はアメリカのビルボードソングスチャートで高位置に初登場する曲のやり方に似ているのです。アメリカではデジタル2指標(ダウンロード、ストリーミング)が金曜集計開始であり同日解禁するのですが、前日までにリリースを匂わせて需要喚起したり、また日曜に放送されることの多い賞レース等で楽曲の初パフォーマンスを行うことでニーズを高めることもあります。「アイデア」における売り出しのアイデアはそれらを踏襲しており、もし今回ビルボードジャパンソングスチャートを制したならば、アミューズ側はシングルCDという媒体をより控えつつ、効率的且つ効果的な手法に徹していくのではないかと思うのです。無論自分の考え過ぎのきらいはありますが、とはいえ少なくとも、オリコンランキング以上にビルボードジャパンソングスチャートを重視するという姿勢は見て取れたように考えます。

 

と、ここまで書いてみて、これでDA PUMP「U.S.A.」の首位獲得確率がかなり低くなった気がするのですが、なによりもまず、「アイデア」がロケットスタートの成果、初週どこまで数値を伸ばすかに注目してみます。もしかしたら、発売初日にミュージックビデオを解禁し、チャート構成指標のひとつであるYouTube再生回数もカウントできるようにしてくるのではないかと勝手ながら想像しています。