イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

極私的、ゴスペルを聴くことの意義

Twitterのタイムラインに流れてくる不条理な現実やその事項への反応における心無い、相手を平然と傷つけて構わないとする言葉に侵され、毒を溜め込み、デトックスが必要な状況に陥っている自分がいます。そんな今、この曲を聴いて少し心が和らいだ気がします。

・ジェイソン・ネルソン「Forever」(from『Answer』(2018))

37歳でメジャーデビューを果たしたゴスペル歌手、ジェイソン・ネルソン。『ドナルド・ローレンスのレコーディングへの参加、マーヴィン・サップの大ヒットアルバム「Thirsty」への曲提供、そしてカーク・フランクリンのオープニング・アクトなど』を務め、ゴスペル界で徐々にその名が浸透(『』内はJASON NELSON / ジェイソン・ネルソン / JESUS REVEALED | diskunion.net SOUL / BLUES ONLINE SHOPより)。メジャーデビュー以降は『Shifting The Atmosphere』(2012)が米ビルボードゴスペルアルバムチャート3位、『Jesus Revealed』(2015)が首位を獲得、今作『Answer』も6月2日付でトップに立ちました。この「Forever」は最新作からのシングルで、最新8月11日付ゴスペルソングスチャートにて6位に初登場を果たしています。アルバムが早々に週間チャートトップ25から消えたことで「Forever」をシングル化した...かどうかは分かりませんが、チャートアクションに関係なく好い曲ですね。ジェイソンが時折力強く歌い上げ、バックは伝統的というよりコーラス的なクワイアであるためコンテンポラリーゴスペルに近いというか、R&Bファンにも聴きやすいかもしれません。

 

こういう優しさや慈悲深さに溢れた曲を聴くと傷が癒える...というのは至極単純な発想かもですが、ゴスペルを歌っていた身にはやはり沁みるもの。ギスギスしてしまったときには(ゴスペルを歌っていた当時の)良い想い出を引き出す効果のある曲達に触れるのがいいのかも、と感じています。