イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

西城秀樹版「リフレインが叫んでる」はオリジナルを超えだと感じる

NHK-FMの長時間特番、”今日は一日◯◯三昧”シリーズの一環として一昨日放送された『今日は一日“ありがとう!ヒデキ”三昧』に絶賛の声が寄せられています。ハッシュタグ”#ヒデキ三昧”は放送中、そして放送後もしばらく、まるで余韻を味わうかのようにTwitter上位に登場。クリス松村さんの音楽愛と豊富な知識に溢れた解説、そして選曲がとにかく見事でした。

クリス松村さんがラジオ(局)に愛され、多数レギュラーを持っていることに納得です。

 

自分は番組をところどころしか聴けなかったのですが、その中で特に強烈な印象を抱いたのが松任谷由実さんのカバー、「リフレインが叫んでる」。オリジナルのアレンジで効果的に使われていたピアノが、秀樹さんバージョンではギターに。ロックをまとったアレンジがとにかく格好良かったのです。個人的にはオリジナルを超えたかも?と思ったり。

ヒデキの軌跡。 Single No.77 「2Rから始めよう」 - YouTube

上記リンク先は1998年リリースのシングル、「2Rから始めよう」のミュージックビデオ(を編集したもの)で、最初に「リフレインが叫んでる」のカバーが登場。「2Rから始めよう」は松任谷由実さんによる提供曲であり、ゆえにカップリングに当該カバーが収録されたのかもしれません。現段階で配信されていない模様ゆえ、早急に手に入れられるようお願いしたいところです。コンプリートベストやB面コレクションには収録されていますが、現在B面コレクションがAmazonで少なくとも2万超えで取引されているのをみるに、さすがにこれでは...とためらってしまいます。

 

ちなみに西城秀樹さんに限らず、松任谷由実さんの楽曲が格好よくカバーされた例は他にも多数。代表的なところではスピッツ「14番目の月」や椎名林檎「翳りゆく部屋」がありますが、双方共に松任谷由実さんのトリビュートアルバム『Queen's Fellows: yuming 30th anniversary cover album』(2002)収録であり比較的手に入りやすいかと。そこでトリビュートアルバム以外、歌い手自身の作品内で披露されている松任谷由実さんのカバーの中で、個人的なオススメを2曲。

平原綾香「晩夏(ひとりの季節)」(from『From To』(2005))

先月放送された『2018 FNSうたの夏祭り』で「Supercalifragilisticexpialidocious」を完璧に歌いこなしていた平原綾香さん。活動初期から情感豊かに歌を奏でていることが解ります。格好いいというより、素敵です。今の平原さんでもう一度聴いてみたいものです。

 

畠山美由紀「翳りゆく部屋」(from『CHRONICLE 2001-2009』(2009))

こちらについては以前も解説しましたので下記にそのリンクを。個人的には椎名林檎さん、エレファントカシマシよりも好みです。特にアウトロの弦楽。

 

仮に西城秀樹さんのシングルカップリング曲が手に入りやすい形で出ないならば、松任谷由実さんサイドで優れたカバー曲を取りまとめてリリースしてみるというのもいいかもしれません。それだけ、今回の西城秀樹「リフレインが叫んでる」が素晴らしかったので是非ともお願いしたいところです。