face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

この2年でもこんなに生まれている、"J-Pop×ゴスペル"楽曲集

邦楽には、時折ゴスペルを基調とした曲が登場します。とはいえ宗教観を踏襲したものではなく、クワイア(ゴスペルにおけるコーラス)の引用、音楽的黒さをベースにしているのですが、しかしながらゴスペルを歌った経験のある身には抗えない魅力があり、弊ブログではそのような楽曲を幾度となく取り上げています。

これ以降も事ある毎に紹介しており、今日はこの2年ほどの楽曲をまとめてみることにします。以前ブログで紹介した曲についてはそのリンク先を記載していますのでよろしければ。

 

・AI feat. カンナ(渡辺直美)「キラキラ」

宮野真守「POWER OF LOVE」

bonobos「Gospel In Terminal」

・向井太一 feat. SALU「空」

宇多田ヒカル「Play A Love Song」

 

ここからは2018年の楽曲を主体に。

・FIVE NEW OLD「By Your Side」

アルバム『Too Much Is Never Enough』(2018)収録。コーラスの溜め方が実にゴスペルらしいですね。バンドサウンドでのゴスペル構築はどことなくSING LIKE TALKINGを思い出したり。

 

・雨のパレード「You & I」

アルバム『Reason of Black Color』(2018)収録。クワイアはなく、また恋愛の歌ではあるのですが、生きる歓びを渇望する主人公の姿からはどこか救いを求める心を感じることが出来ます。

 

Little Glee Monster「Love To The World」

アルバム『Juice』(2018)収録。正統派。歌詞は希望を謳い、そして歌声がいつも以上に太く、強く感じられます。作曲にはデビュー前からゴスペルを歌っていたという福原美穂さんもクレジットされており、なるほど正統派である理由がよく解ります(特に大サビの展開に痺れます)。そしてライブで一緒に歌う様子も見られるのですが、このやり取りも本場感強いです。

 

三浦大知「Perfect Day Off」

シングル「Be Myself」(2018)のカップリング曲。歌詞は恋人同士のひとときを示していますが、ゴスペルを聴くのみならず歌うと得られる多幸感がこの曲から強く感じられます。コーラスアレンジは竹本健一さんが担当。

チャンス・ザ・ラッパーも所属するバンドのデビュー作収録曲がインスパイア元の模様。原曲の(恋人同士の意味における)ピースフルな雰囲気はそのままに、よりゴスペルライクに仕上げたのが「Perfect Day Off」と言えそうです。

 

面白いのは、シングル化もしくはアルバムから先行配信された曲以外にゴスペル的な曲が収められ、それがアルバムの重要な位置付けとなっている点。ミュージックビデオが作られたり、後にベストアルバムに収録されています。また三浦大知さんに関してはミュージックビデオはないものの、「(RE)PLAY」(2016)のカップリング曲であった「Look what you did」が今週の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)特番でシングル曲と併せて披露されたことで、カップリング曲も素晴らしいということを提示する形となりました。

 

 

日本の音楽に着実にゴスペルが根付き、芽吹いていることが解ります。聴いた方が心洗われ、希望を抱けるならば嬉しいなと、かつて歌っていた自分はそう考えています。