昨日発表された、最新10月15日付ビルボードジャパンソングスチャート。
【ビルボード】19.7万枚を売り上げたKis-My-Ft2「君、僕。」がシングル、Twitter、ルックアップの3冠で総合首位獲得 https://t.co/iUmEZLfOFR pic.twitter.com/Fj0JyRt9ur
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) October 10, 2018
他指標ではラジオが6位。しかしデジタルダウンロード、ストリーミングおよび動画再生の各指標は、デジタル未解禁ゆえランクインしていません。ジャニーズ事務所所属歌手のこの状況はいつまで続くのか…かなり勿体無いなあと思ってしまいます。
さて、先週月曜にリニューアルした『news zero』(日本テレビ 月-木曜23時 金曜23時30分)の新テーマソングである、椎名林檎と宮本浩次「獣ゆく細道」が6位に初登場を果たしました。放送直後に解禁されたこの曲、このブログエントリーを執筆している段階でYouTube再生回数は230万を突破しています。
こちらはシングルCD未発売ながら、デジタルダウンロード2位、ストリーミング9位、ラジオ5位、Twitter2位と好調。Twitterにおいては今回の歌唱パートナーを番組放送時に明かすという方法が功を奏したのでしょう、その驚きが反映されたといえます。
とはいえ…驚くべきは動画再生指標。ランクインすらしていないのです。
ミュージックビデオが用意されていながら動画再生指標にランクインしていないという状況。同じくシングルCDを用意していない星野源「アイデア」(今週11位)、BUMP OF CHICKEN「シリウス」(同15位)は動画再生指標でそれぞれ5位、64位にランクイン。しかも「獣ゆく細道」の1週間以上前に公開された「シリウス」においては現段階でのYouTube再生回数が180万強であり、「獣ゆく細道」が1週間で「シリウス」の再生回数を上回りながらも動画再生指標にランクインしていないわけです。
この動画再生指標の未ランクインは、【ISRC(コード番号)の動画への非採番】が理由と言っていいでしょう。自分がこの件を初めて意識したのは、安室奈美恵「Golden Touch」でのことでした。
以前も書きましたが、MISIA feat. HIDE(GReeeeN)「アイノカタチ」(今週9位)も同様に非採番ゆえ動画再生指標ではランクインしていません。しかし3年前のブログエントリー(上記リンク先)でも触れたように、ミュージックビデオをアップした後でも採番出来る可能性があるのです。国際規格であるISRCを動画に割り振ることで、ビルボードジャパンチャートのみならずアメリカ等のチャートにも反映出来ることになり、ならば採番するに越したことはないはずですよね。
「獣ゆく細道」はYouTubeにおける9月28日~10月4日のミュージックビデオランキングで初登場5位を記録。「アイデア」「シリウス」等は最新10月15日付におけるポイント構成比で動画再生指標が全体の1~2割を占めていることを踏まえれば、仮に採番されていれば米津玄師「Lemon」(今週4位)を上回る可能性もあったかもしれません。
ISRCの採番にどれだけ手間がかかるかは解りかねますが、非採番を理由にチャート上で損をすること、インパクトを残せないことはただただ勿体無い!と強く思うのです。このISRC非採番問題、レコード会社のYouTubeアカウントよりも歌手個人のアカウントに多く見られる気がするため、その点を今一度徹底させるよう、芸能事務所は勿論のことビルボードジャパンも強く働きかける必要もあるでしょう。微力ながら、このブログエントリーも各歌手にそれを促せたならと感じています。
※ 追記(17時39分)
先程あらためて、「獣ゆく細道」の各指標毎の順位(CHARTinsight)を見たところ、動画再生指標が17位にランクインされていました。昨日からブログエントリー記載の今朝までは同指標でランクインしていないことを確かに確認しているのですが、目視にとどまっており(キャプチャーしていなかったため)、証拠として提示出来ず大変申し訳ございません。それにしてもなぜ急に反映されたのか…そして反映されても順位が変わらないのか、疑問は残るのですが。