今年開局30周年を迎えたJ-WAVE。その開局年から放送され前回の放送で31年目に突入した『J-WAVE TOKIO HOT 100』(日曜13時)が今月からリニューアル。番組内タイムテーブルのことではなく、チャートの中身という意味で。
実は以前から告知されていたことではあるのですが。
10月より従来のチャートの構成要素(オンエア、都内主要CDショップのセールスデータ、リスナーからのリクエスト)に加えて、Apple Music、Spotify、Amazon Music Unlimited他、のストリーミングサービスのデータを加えてチャートを弾き出していきます。
デジタルで消費される音楽動向を加味することで、J-WAVE1週間のオンエアの集大成=「未来のヒット予想」の要素に、より現代の音楽動向を反映させた、スリリングで唯一無二のチャートを作りだしていきます。
しかし、10月7日の放送を聴くと、さらなる強化が成されていました。CDセールスにAmazonを、ストリーミングにYouTubeを追加した…とクリス・ペプラーさんが番組冒頭で発表したのです。これは実に面白い試みだなあと。
これまでラジオエアプレイおよびCDセールスは首都圏もしくは東京都限定のものでしたが、Amazonのセールスデータを加えることで実店舗型CDショップの衰退分が補完出来ます。またYouTubeが加わったことでストリーミングは無料サービス(広告支援による)も含まれることとなり、CDよりストリーミング、有料より無料を好むと言われる若年層の意識がより色濃く出たチャートになり、幅広い年代の流行を押さえることが出来るようになったと言えます。
とはいえそのチャートを構成する各指標の構成比が不明なため、9月30日付から10月7日にかけてそこまで急激に変化が起きたかは分かりかねます。パッと見たところそんなに変わらないよなあと思うのですが、今後J-WAVEチャートはこれまで以上に現在の流行を反映したものになるかもしれません。個人的には、最新週も変わらず9位にエラ・メイ「Trip」が入ったことを嬉しく思います。