イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

トビーマック、ローレン・デイグル、NF…今のチャートに欠かせないクリスチャンミュージック

レディー・ガガブラッドリー・クーパーが主演した映画『アリー/スター誕生』のサウンドトラックが2週目の首位を獲得した最新10月27日付米ビルボードアルバムチャート。18位にはトビーマック『The Elements』が初登場を果たしています。DCトークのメンバーとしてデビューしてからおよそ30年、現在も第一線で活躍するクリスチャンラッパーです。

現在のEDMライクな楽曲、心地よいですね。この「I Just Need U.」はクリスチャンソングスチャートを制しています。

さて最新アルバムチャートでトビーマックに次ぐ19位に入っているのがローレン・デイグルという女性歌手。彼女もまたクリスチャンミュージックの歌い手であり、アルバム『Look Up Child』がこの秋3位に初登場を果たしています。3年前のデビュー作『How Can It Be』が最高28位を記録した彼女が、今作では初週11万ユニット超え(アルバムセールスそのものでは103000)を果たすというのは、クリスチャンミュージックにおいては快挙だそう。

先行シングル「You Say」は自身初となる総合ソングスチャートにランクイン。最高44位を記録し、最新10月27日付では75位に登場。アルバムセールスの飛躍はどうやら『コンサート&アルバム、グッズ&アルバムの抱き合わせ販売によるところが大きい』(下記ローリングストーン誌の記事より)とのことですが、そのカンフル剤だけでソングスチャートにもランクインという事態にはならないはず。曲の良さ、そして記事によるところの『クリスチャンミュージックがいまだ根強い人気を誇っている』ことがチャートアクションに証明されたといえるでしょう。

ローレン・デイグルの声はアデルを思わせ親しみを覚えるのみならず、「You Say」が「Someone Like You」同様にピアノのみのイントロでありながら、アデルを陰とするならばローレンは陽というべきか”クリスチャンミュージック界のアデル”と例えていいくらい…乱暴ながらそんな形容が浮かんできます。下記ではそのアデルを用いつつ、ローレンの「You Say」が紹介されています。

もしもローレン・デイグルが日本デビューを果たすときがあるのなら、アデルと比較するメディアが出てくるかもしれませんね。

 

ローレン・デイグルが気になった方は、彼女のアルバムをチェックすることもお勧めしますが、今日発売のコンピレーション・アルバム『Now 68』(US版)にも「You Say」が収録されていますのでこちらも是非。

こちらにはクリスチャンラッパーのNFによる、(この曲自体はクリスチャンソングスチャートには入っていないものの)「Lie」(最高58位)も収録されています。

総合ソングスチャートで12位にランクインした「Let You Down」は以前紹介していますのでこちらも是非。

『Now 68』にはトップ10入りした曲が片手で数えられるほどしか入っていないのは残念ですが、クリスチャンミュージックが2曲収録というのはこのジャンルがやはり根強い人気であることの証拠といえるでしょう。

そして、コンピレーションには収録されていないものの。

アヴリル・ラヴィーン、久々の新曲「Head Above Water」が最新10月27日付クリスチャンソングスチャートで2位(ちなみにローレン・デイグル「You Say」が14週目の首位を獲得)。下記記事でも記載されている闘病生活が、彼女のクリスチャンミュージックへの道を拓いたのかもしれません。

クリスチャンミュージックにも様々なジャンルがありますね。掘っていくと面白い音に出逢えるかもしれません。