イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

キリンジの”朝に似合う爽やかな、でも実はエロい曲たち”をあらためて

朝からエロティックな曲をお届けしますが、キリンジの魔法にかかると、めちゃめちゃ爽やかに聴こえるから不思議ですね。

 

昨年春、キリンジの曲の中でオリジナルアルバムに未収録だった2曲を紹介しました。

「乳房の勾配」「癇癪と色気」はそれぞれ異なるコンピレーションアルバムに収録されていますが、この1年でキリンジ名義の作品にきちんと収録されたのであらためて紹介します。といいつつ、「癇癪と色気」は昨年のブログエントリー以前の段階で、再発されたオリジナルアルバムのボーナストラックとして収録済でした…なのでその再発盤も併せて記載。

 

近年、その音質やフィジカルとして持っていることの価値の高さ等を理由に、再評価の機運が高まるのがレコード。新譜も含めリリースが増えていますがキリンジも例外ではなく、2016年にはワーナー期昨年にはコロムビア期のアルバム(ふたりのソロ作を含む)が一斉リリースされました(リンクはいずれも音楽ナタリー)。そして昨年11月3日、いわゆるレコードの日に、オリジナルアルバム未収録ながらキリンジが大好きだというジェーン・スーさんのラジオ番組に用いられている「YOU AND ME」が、こちらも今人気の7インチにて再発。そのカップリングに冨田恵一 feat. キリンジ名義の「乳房の勾配」が収められています。

なお、「YOU AND ME」は東芝EMI期の作品。在籍時代唯一のフルアルバム、『For Beautiful Human Life』は2016年にアナログ化されています(リンク先は音楽ナタリー)。

 

そして「癇癪と色気」は、4年前には紙ジャケット仕様のCD、2年前にはレコードによる再発版『47'45"』に既に収められていたのですが、メジャーデビュー20周年となるこの秋、ワーナー期のベストアルバム”完全盤”にあらためて「癇癪と色気」が収められることに。

同梱のDVDについてもミュージックビデオ7曲分が追加収録されています。

 

実は「乳房の勾配」は昨年、「癇癪と色気」はそれ以前に配信がスタートしていました。

「癇癪と色気」収録のワーナー期ベストにおいては当時(2004年)は3種類あり、通常盤から「さよならデイジーチェイン」を追加した初回盤に、さらに「癇癪と色気」を足した配信限定のデラックスエディションが用意されていました。その方策にはうーんと思いつつ、しかしながらその「癇癪と色気」そして「乳房の勾配」共に、デジタルでもきちんと聴きやすい環境が昨年には出来ていたのですね。聴いてみてハマったならば、配信の購入もさることながらCDやレコードといったフィジカルで手に入れることをお勧めします。さすがにこの2曲、来月行われる久々の”キリンジ”としてのライブではさすがにやらないとは思うのですが。