face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

米ソングスチャート、上位2強を射程にとらえた「Happier」の動きに注目

ビルボードチャートを定点観測。

現地時間の11月5日月曜に発表された、11月10日付最新チャート。マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」が7週連続の首位を獲得、2曲が新たにトップ10入りを果たしました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」

2位 (2位) トラヴィス・スコット「Sicko Mode」

3位 (4位) マシュメロ & バスティル「Happier」

4位 (3位) ジュース・ワールド「Lucid Dreams」

5位 (5位) ポスト・マローン「Better Now」

6位 (6位) コダック・ブラック feat. トラヴィス・スコット & オフセット「Zeze」

7位 (7位) ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー「Youngblood」

8位 (8位) リル・ベイビー & ガナ「Drip Too Hard」

9位 (12位) ホールジー「Without Me」

10位 (16位) シェック・ウェス「Mo Bamba」

 

前週、ミュージックビデオ公開効果で2位に躍進した「Sicko Mode」が「Girls Like You」をとらえるか…と思ったのですが。

「Girls Like You」

  ストリーミング 2320万(13位) 前週比5%ダウン

  デジタルダウンロード 14000(13位) 同18%ダウン

  ラジオエアプレイ 1億1420万(1位) 同2%ダウン

  →合計5%ダウン

Sicko Mode」

  ストリーミング 3540万(3位) 前週比8%ダウン

  デジタルダウンロード 12000(15位) 同12%ダウン

  ラジオエアプレイ 6010万(11位) 同4%アップ

  →合計4%ダウン

Sicko Mode」はミュージックビデオ公開効果のあった前週の勢いを保てず、ラジオエアプレイは1桁の伸びにとどまりました。ヒップホップがラジオエアプレイの弱さをどう補強するかが鍵と以前から書いてきましたが、他指標のダウンもさることながらラジオエアプレイの壁を破れなかったのが首位獲得出来なかった要因だと考えます。

一方、7週目の首位となった「Girls Like You」はラジオエアプレイで15週目の1位を獲得し、1990年12月にはじまった同指標にて首位獲得週が歴代単独4位に。グー・グー・ドールズ「Iris」(1998)が最長不倒となる18週でトップ、マライア・キャリー「We Belong Together」(2005)およびノー・ダウト「Don't Speak」(1996)が16週で続いており、「Girls Like You」はどこまで行くことが出来るか、注目です。

 

そんな中、新たな首位を狙っているのがマシュメロ feat. バスティル「Happier」。

ミュージックビデオ、そして歌詞が評判を集めているそう。

この曲で、マシュメロ、バスティル両者にとって自己最高記録となるトップ3に到達。

  ストリーミング 2230万(11位) 前週比3%アップ

  デジタルダウンロード 23000(4位) 同13%ダウン

  ラジオエアプレイ 8330万(5位) 同11%アップ

  →合計3%アップ

上位2強が数字を落としているのに対してラジオエアプレイを中心に伸ばしており、次週は”本気で(seriously)”トップを狙えそうだと米ビルボードは述べています。

 

新たなトップ10入りは2曲。いずれも前週の段階でもうすぐトップ10と書いた作品です。9位にはホールジー「Without Me」が登場。

先週月曜にミュージックビデオが公開された効果で全指標が2桁の伸びを示しています。ホールジーにとっては、ザ・チェインスモーカーズに客演参加し12週の首位を獲得した「Closer」(2016)、主演作で初のトップ10入りとなった「Bad At Love」(2018)に次ぐ3曲目のトップ10入りです。

10位にはシェック・ウェス「Mo Bamba」が到達。

ストリーミング、デジタルダウンロード共に2桁成長。ラジオエアプレイは50位以内に達していないものの早々に上昇するでしょう。「Mo Bamba」とは実在のバスケットボール選手とのこと。詳しくは渡辺志保さんの解説を御覧ください(前回も紹介しましたがあらためて)。

ミュージックビデオが公開されたのが1月末。ここに来て急伸するという動き、面白いですね。

 

もうすぐトップ10はこちら。

・パニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」(21→11位)

2006年に7位を記録した「I Write Sins Not Tragedies」が彼ら唯一のトップ10入りであり、それに次ぐ記録を狙います。

・カーディ・B「Money」(54→13位)

10月23日火曜に公開されたこの曲が上昇。アルバム『Invasion of Privacy』(2018)未収録の新曲であり、セカンドアルバムへの布石かもしれません。実はこの秋にようやくアルバムのCD化が予定されていながら急遽キャンセルという事態が起こり、もしかしたら今回の「Money」が追加された上でアルバムがCD化?と睨んでいますが…というか、出していただきたいものです。

 

さて次週は「Girls Like You」「Sicko Mode」そして「Happier」、三つ巴の戦いとなりそうです。