昨日発表された、最新12月31日付ビルボードジャパンソングスチャート。SKE48「Stand by you」はシングルCDセールス指標の急落に伴い大きく後退。KinKi Kids「会いたい、会いたい、会えない。」が首位に立ちました。
【ビルボード】18.7万枚を売り上げたKinKi Kids「会いたい、会いたい、会えない。」が3冠で総合首位獲得 https://t.co/BcNL2E5G2X pic.twitter.com/4USVi5pmyc
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) December 26, 2018
全体のおよそ8割がシングルCDセールス指標。シングルCDセールスの他、ルックアップおよびTwitter指標も制していますが、デジタル指標は未解禁ゆえ加算されず、次週シングルCDセールスの落ち込みを限られた他指標がどうカバーするかが課題です。
さて、昨日は最新12月29日付米ビルボードソングスチャートにおけるクリスマスソングの強さ、その原動力は何かを書きました。
一方、日本ではどうでしょう。12月17~23日を集計期間とする12月31日付ソングスチャートをみると、トップ10入りした曲こそありませんが、11位にback number「クリスマスソング」が入り、山下達郎「クリスマス・イブ」(15位)、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」(19位)と20位以内に3曲がランクインしています。ではどの指標においてクリスマスソングが強いのか、CHART insightで各指標の上位20曲を確認すると、シングルCDセールス、ルックアップおよびTwitterが皆無であった一方、デジタルダウンロード、動画再生およびカラオケが2曲、ストリーミングが3曲。そしてラジオがなんと10曲。日本においてはラジオがクリスマスソングを盛り上がらせる最大の要素なのかもしれません。
ラジオ指標首位の #星野源「#PopVirus」が総合8位、星野源さんはラジオで10位にも「#HelloSong」が登場。そのラジオ指標はトップ10内にクリスマスソングが3曲、20位以内となると10曲もランクインしています https://t.co/y0cGCdhJZe
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) December 26, 2018
(なお、ここで述べるクリスマスソングには中島美嘉「雪の華」やレミオロメン「粉雪」等、クリスマスを謳っていない曲は除外しています。)
ラジオ指標のチャートと若干の順位の差がありますが、同じ集計期間におけるラジオエアプレイチャートをみると、クリスマスソングの勢いの凄まじさを感じます。
クリスマスソングの勢いを他指標と比べるに、名曲を後世へ語り継ぐのはラジオ"だ!"と断言していいでしょう。ただし、今後ストリーミングを解禁する(現在特定のサービス限定で解禁している歌手が他のサービスにも広げていくのを含む)歌手が増えると、ストリーミングがラジオに取って代わるのではという気もしているのですが。
ちなみに、back number「クリスマスソング」についてはこのような考察も。次週はクリスマスソングが大きく下降することは間違いないでしょうが、その中で仮に「クリスマスソング」が上位にとどまったならば、同曲は日本を代表するクリスマスソングに成り得たと言っていいでしょう。