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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

アリアナ・グランデトップ3独占、ビートルズ以来およそ55年ぶりの快挙達成…2月23日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。

現地時間の2月18日月曜が祝日だったため翌19日火曜に発表された、2月23日付最新ソングスチャート。アリアナ・グランデのアルバム『Thank U, Next』が初登場で首位を獲得した勢いを受け、ソングスチャート1~3位を独占。あのビートルズ以来およそ55年ぶりとなる快挙を達成しました。

同日付アルバムチャートで初登場首位となったのがアリアナ・グランデ5枚目のアルバム『Thank U, Next』。先行曲の勢いが大きく影響し前作『Sweetener』(2018)の初週ユニット数から倍増、特にストリーミングのアルバム換算分がポップジャンル、女性歌手では最多となった…と日本時間の一昨日発表されていました。

そしてこの勢いはソングスチャートにも。アルバム収録の12曲すべてがトップ100入り。うち11曲が40位以内にランクインし、「Imagine」を除く先行曲、そして最新シングル「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」でトップ3を独占したのです。

・1位「7 Rings」(4週連続)

・2位「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」(初登場)

・3位「Thank U, Next」(前週7位)

同一歌手によるトップ3独占はあのビートルズ以来2組目。ビートルズの場合は1964年3月14日付以降不連続ながら5週間(3月21および28日、4月4および25日付)トップ3以上を独占したのですが、1964年4月25日付での「Can't Buy Me Love」「Twist And Shout」「Do You Want To Know A Secret」独占以来実に54年10ヶ月ぶりの快挙を達成したことになります。

アリアナ・グランデは最新アルバムから他にも、14位「Needy」、17位「NASA」、21位「Imagine」、22位「Bloodline」、25位「Ghostin」、26位「Fake Smile」、27位「Bad Idea」、38位「In My Head」そして48位「Make Up」と収録曲すべてを100位以内に送り込みました。トップ40には11曲が登場したこととなり、女性歌手では昨年カーディ・Bがアルバム『Invasion Of Privacy』を昨年4月21日付でアルバムチャート初登場首位に送り込んだ際の9曲を上回る新記録を樹立しました。このトップ40最多エントリー記録はドレイクが保有し、アルバム『Scorpion』をアルバムチャート初登場首位に送り込んだ昨年7月14日付における21曲が記録ではあるのですが、10位以内に7曲も送り込みながら3位は獲れず、「Nice For What」「Nonstop」「God's Plan」が1、2、4位となりトップ3独占には至れませんでした。

 

昨年はヒップホップがソングスチャート首位の座を寡占し、実に34週もの間トップに立っていた(そのうち29週はドレイクだった)のですが、そのドレイク「In My Feelings」が最後に首位となった昨年9月22日付以来、現在までの22週をみるとポップソングが20週も首位に立ち、ヒップホップの2週を大きく上回っているのです。尤もこれはアリアナ・グランデ(「Thank U, Next」(7週)および「7 Rings」(4週)の計11週)のほか、マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」(7週)、ホールジー「Without Me」(2週)も大きく寄与しているのですが、ヒップホップとポップのジャンルで形勢が大きく変わりつつあるようです。流れが変わるといえば、チャート首位の座における女性歌手の割合も(女性が主演という意味であり、男性歌手が客演参加した曲も含むみます)。2019年に入り(1月5日付以降)、8週中既に7週を女性歌手が占めています(アリアナ・グランデ「Thank U, Next」(1週)、ホールジー「Without Me」(2週)およびアリアナ「7 Rings」(4週))。この7週という数字、実は昨年分にあと1週と迫っているのです(カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ「Havana」(1週)、カーディ・B、バッド・バニー & J・バルヴィン「I Like It」(1週)、アリアナ「Thank U, Next」(6週)の計8週)。さらに言えば、一昨年はテイラー・スウィフト「Look What You Made Me Do」およびカーディ・B「Bodak Yellow (Money Moves)」が3週ずつの計6週のみゆえ、既に一昨年以上の成績となっています。昨年のグラミー賞で女性受賞者が少ないと問題視されていたゆえか今年は受賞者が増加したものの、チャート(少なくとも首位の座)を見るに、女性上位とはなかなか言えない現実がありました。が、アリアナの活躍を踏まえるに、真の意味で今年のチャートは女性主役の年になるかもしれませんし、来年のグラミー賞でもそうなる予感がします。

 

今週の成績を数字でみると、アリアナ・グランデ「7 Rings」(1位)はストリーミングでも4週連続の首位を記録、アルバムリリースに伴い数字を伸ばし前週比10%アップの6350万に。ラジオエアプレイでは同23%大幅アップし6170万を獲得、同指標9位に上昇しています。アリアナにとって13曲目のトップ10入りとなった「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」(2位)はストリーミングで5920万、デジタルダウンロード36000を叩き出し各指標2位、ラジオエアプレイは1340万を獲得。「Thank U, Next」(3位)はストリーミングが前週比52%アップし3680万で同指標5位となりました。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) アリアナ・グランデ「7 Rings」

2位 (初登場) アリアナ・グランデ「Break Up With Your Girlfriend, I'm Bored」

3位 (7位) アリアナ・グランデ「Thank U, Next」

4位 (3位) ホールジー「Without Me」

5位 (4位) ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」

6位 (2位) マシュメロ & バスティル「Happier」

7位 (5位) トラヴィス・スコット「Sicko Mode」

8位 (6位) パニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」

9位 (9位) ポスト・マローン「Wow.」

10位 (11位) ベニー・ブランコ、ホールジー & カリード「Eastside」

前週、ゲーム『フォートナイト』内ヴァーチャルライブの効果で2位に再浮上したマシュメロ & バスティル「Happier」は6位にダウン。その他は凪に近い状態と言えます。次週はアリアナ・グランデの上位3曲がどうなっていくのか、楽しみです。