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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

レディー・ガガ & ブラッドリー・クーパー「Shallow」、日本のラジオで愛されることがチャートから判明

先週発表の最新3月9日付米ビルボードソングスチャートを制した、レディー・ガガブラッドリー・クーパー「Shallow」。アカデミー賞効果で再浮上したことについては先週お伝えしました。

このアカデミー賞効果は日本でも。最新3月11日付ビルボードジャパンソングスチャートでは圏外から29位に上昇、最高位を更新しています。

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そして面白いのは、この曲を支えるラジオエアプレイ指標の動向。22週連続で100位以内(厳密には58位以上)をキープしています。このラジオエアプレイでの強さ、実は昨年ラジオで人気だった楽曲の連続100位以内在籍週数記録を超えたのです。

 

まず、東名阪のJFLラジオ局のチャートを制した楽曲から。東京のJ-WAVEでは昨年、アリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」が制覇

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アルバム『Sweetener』リリースタイミングで再び2位まで返り咲くも、ラジオエアプレイ開始後14週目に一度100位圏外へ。300位以内在籍期間は連続27週でストップ。

 

名古屋のZIP-FMを制したのはポール・マッカトニー「Come On To Me」

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こちらはラジオエアプレイ開始後7週目にして早くも一旦圏外へ。300位以内在籍期間は21週でストップ。

 

大阪は米津玄師「Lemon」がトップに

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総合チャートでは1年以上トップ10入りをキープするモンスター楽曲ですが、ラジオエアプレイでは登場22週目(グラフでは31週)で一旦100位圏外へ。

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なお300位以内となると、「Lemon」は55週連続でランクインしており、やはりモンスターヒットであることには間違いありません。

 

ビルボードジャパンのラジオエアプレイ指標は、主要局のオンエア回数に人口および聴取率を加味したものとなっていますが、全国の32局による(純粋な)エアプレイ回数をみると、星野源ドラえもん」が年間首位となっています。

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その「ドラえもん」も、登場14週目に100位圏外となっており、エアプレイ回数は多いながら、瞬発力がとても高かった楽曲と言えます。

 

 連続100位以内在籍週数で、レディー・ガガブラッドリー・クーパー「Shallow」は今回取り上げた4曲を超える記録を樹立しました。年を跨ぐヒットのため、また他指標が正直そこまで強いとはいえないため今年度の年間チャート上位に絡む可能性は高くないでしょうが、ラジオ業界においては間違いなく重要な楽曲になったと言えます。

 

ラジオエアプレイ指標でヒットする曲の動向は、他指標とは異なります。

ラジオエアプレイは、ある時を境にビルボードジャパンのホームページからチャートが見られなくなってしまい、もしかしたら7つの指標の中でウェイトが低いのでは?と考えていますが、【音源リリースに先んじた解禁がなされ、風物詩等の空気感を如実に示し、そして良い曲はきちんと支持する】という独特の動きが見て取れる指標ではないかと。

ビルボードジャパンソングスチャートと最も乖離? でも独自のアクションがみえるラジオエアプレイチャート(2018年11月1日付)より

加えるならば、洋楽…特にレディー・ガガアリアナ・グランデのように認知度や注目度が高い歌手の曲が上位に来る傾向もあります。また「Shallow」においては、米での公開→日本での公開→各映画賞でのノミネートや受賞→アカデミー賞歌曲賞受賞およびパフォーマンス、と注目される時期も多かったことが影響しています。

ちなみに映画関連でのヒットといえば、クイーン「Bohemian Rhapsody」が挙げられます。

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以前もラジオエアプレイ指標が300位以内に入っていたことがある曲ですが、映画『ボヘミアン・ラプソディ』公開に伴い再浮上。最新3月11日付ではアカデミー賞効果で42位にカムバックしていますが、100位以内を連続で記録したのは最長でも7週なのです。この曲においては長尺であること、「We Will Rock You」等映画に用いられた他の楽曲とラジオエアプレイが分散されたということもそこまで伸びなかった要因とは考えられますが、大ヒット映画のタイトル曲でもラジオでは特大ヒットに至れないことが解ります。そう考えると「Shallow」のラジオでの動向は特筆すべきであり、ラジオ業界から愛される楽曲と言っても過言ではないでしょう。