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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

星野源「Pop Virus」返り咲き、その理由はTwitterの"仕掛け"にある…3月25日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

3月11~17日を集計期間とする、3月25日付チャートが昨日発表されたビルボードジャパン。総合ソングスチャートはAKB48「ジワるDAYS」が制しました。

しかしながら次週以降に不安材料が。

総合ポイントにおける各指標のバランスが非常に悪く、かたや総合2位の三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE「Yes we are」はシングルCDセールス指標が4割近くを占めつつ、カラオケ以外の指標が全て10位以内に入っており見事なバランスとなっています。両者の次週の順位の逆転は必至、そしてAKB48「ジワるDAYS」が次週どこまで踏みとどまるかに注目です。

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今週もトピックが多い中、今日注目するのは星野源「Pop Virus」。

前週までの100位圏外(300位以内)から28位に返り咲いたこの曲、なんと6週ぶりのリエントリーを果たしています。

今週のポイント、各指標毎の構成を見ると驚くべきことにTwitter指標が全体の9割を占めています。

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そこには、公式Twitterアカウントの"働きかけ"が有効に作用した…というのが自分の見方です。

公式Twitterアカウントが提唱したハッシュタグを用いて、さらに星野源さんの名前も付けてツイートすれば、楽曲としての「Pop Virus」のTwitter指標にカウントされる形。アルバムタイトルもツアータイトルも同名ゆえこの現象が成り立つわけで、非常に巧い戦略と言えます。しかもツイートの発信日時は集計開始日である3月11日、午前1時53分。ほぼ1週間分の感想(で星野源さんの名も同時に掲載した)ツイートが加算されるわけです。このツイートの後も星野源さん本人によるライブへの御礼ツイートが2度発信されており、そこには星野源さんの名とハッシュタグが共に掲載。感想&御礼ツイートしたいと思わせる流れが生まれています。

トップ100には「Pop Virus」の他、「恋」も100位圏外から67位に再浮上しています。

 

星野源さんにおいては、未シングルCD化ながら「アイデア」が2週連続でビルボードジャパンソングスチャートを制した際等の動きを以前記載しましたが、今回も"どうしたら最大限にチャートに反映出来るか"をよく考えているなあと実感させられます。

多くの歌手(芸能事務所、レコード会社)は、この星野源さんサイドの動きを見習う必要があるのではと思うのです。