米ビルボードソングスチャート速報。
現地時間の4月15日月曜に発表された、4月20日付最新ソングスチャート。前週初の首位を獲得したリル・ナズ・X「Old Town Road」が、ビリー・レイ・サイラス参加によるリミックス版のリリースを受けて首位の座をキープ、ストリーミングで新記録を達成しました。
On this week's #Hot100, @LilNasX's #OldTownRoad, featuring @billyraycyrus, spends second week at No. 1 with record-shattering streams https://t.co/kzWISCwYIL pic.twitter.com/lefe4EkSLK
— billboard (@billboard) April 15, 2019
ビリー・レイ・サイラス参加版のリミックスが4月5日金曜にリリースされオリジナル版を上回った結果、今回の「Old Town Road」のクレジットは”リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス”となっています(アメリカではオリジナル版、リミックス版が合算される仕組み)。チャートを構成する3指標いずれも好調に推移していますが、特にストリーミングでは前週比207%アップの1億4300万を記録。これは昨夏、ドレイクが「In My Feelings」で出した当時の記録、1億1620万を大きく上回り、ストリーミング史上最高を達成しました。ストリーミング上位10傑には1億超えはわずか5作しかなく、そのうち3作がドレイク(「In My Feelings」が2、3位および「God's Plan」が5位)。新鋭のリル・ナズ・Xはビリー・レイ・サイラスの応援を借りて大記録を達成した形です。
「Old Town Road」はデジタルダウンロードでも前週比454%特大アップの124000を獲得し同指標トップへ。12万超えはドレイク「God's Plan」初登場週(昨年2月3日付)以来の大記録に。ラジオエアプレイは前週比142%アップとなる2880万で同指標33位に登場しています。
今回の「Old Town Road」連覇により、ビリー・レイ・サイラスにとっても初の首位獲得を果たしたことに。これまでのソングスチャート最高位は27年前の夏、「Achy Breaky Heart」による4位。この4ヶ月後に娘のマイリー・サイラスが誕生。そのマイリーはひと足早く「Wrecking Ball」で2013年9月28日付にて首位を獲得しました。つまり父娘が共に、娘→父の順で首位を獲得した形となります。この記録、ナンシー・シナトラとフランク・シナトラの例が。ナンシーは「These Boots Are Made For Walkin'」で1966年2月に首位を獲得、同年7月にフランクが「Strangers In The Night」で初のNo.1に輝きました(しかもその翌年は父娘共演による「Somethin' Stupid」も1位に)。とはいえ米ビルボードソングスチャートが”Hot 100”の形になったのは1958年8月4日付からであり、フランクのキャリアはその大分前からはじまっているのですが。
8位にはカリード「Better」が登場。
登場30週目にして前週の16位からアップし同曲は初のトップ10入り。このランクアップは、この曲を収録したカリードのセカンドフルアルバム『Free Spirit』が同日付米ビルボードアルバムチャートを制したことに因るもので、ストリーミングは前週比36%アップの2480万を獲得し同指標9位にランクイン。カリードにとってはロジックにアレッシア・カーラ共々参加した「1-800-273-8255」(2017 3位)、ノーマニとデュエットした「Love Lies」(2018 9位)、ベニー・ブランコにホールジー共々共演した「Eastside」(2019 9位)に次ぐ4曲目のトップ10入りとなり、単独名義では初。また30週目でのトップ10入りは歴代7曲目となるロングトリップとなります(これまでの最高はキャリー・アンダーウッド「Before He Cheats」が2007年6月、38週目にしてトップ10入り)。
最新のトップ10はこちら。
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」
2位 (2位) ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」
3位 (4位) ポスト・マローン「Wow.」
4位 (3位) アリアナ・グランデ「7 Rings」
5位 (5位) ホールジー「Without Me」
6位 (8位) ジョナス・ブラザーズ「Sucker」
7位 (6位) カーディ・B & ブルーノ・マーズ「Please Me」
8位 (16位) カリード「Better」
9位 (10位) J・コール「Middle Child」
10位 (9位) マシュメロ & バスティル「Happier」
ラジオエアプレイ指標を制したのはアリアナ・グランデ「7 Rings」(総合4位)…ですが同指標では前週比8%ダウンの8200万。ここまで低い数字での首位はここ最近見たことがありません。ラジオエアプレイの重要度が落ち込んでいくことを、ラジオに関わる者として不安視しています。
※追記 (8時31分)
K-Pop女性グループ、BLACKPINKのEP『Kill This Love』が今週アルバムチャート24位に初登場したことで、表題曲がソングスチャートにランクインしました。
BLACKPINK @ygofficialblink 「Kill This Love」が4月20日付米ビルボードソングスチャートで41位に初登場。自身の「DDU-DU DDU-DU」が記録した55位を上回り、K-Pop女性グループで米ビルボードソングスチャートの最高位を更新とのこと https://t.co/00qu3kUyYS
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) April 15, 2019
次週はアルバムチャートでBTSの首位が予想されるゆえ、ホールジーをフィーチャーした「Boy With Luv」がソングスチャートでトップ10入りすることも予想されます。
BTS @BTS_twt @BTS_jp_official のアルバム、『Map Of The Soul: Persona』が次週米ビルボードアルバムチャートを制覇する可能性を米ビルボードが報じています。20万から22万5千ユニットを獲得すると予想されています https://t.co/Kf4a9bYe0A
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) April 15, 2019