イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

今、自分の中でトニー・トニー・トニー熱が高まっている

ここ最近、R&Bグループのトニー・トニー・トニー (Tony! Toni! Tone!)に触れる機会が増えています。きっかけは、先月開催されたRHYMESTER主催フェス【人間交差点2019】で、RHYMESTERが初披露した「予定は未定で。」の冒頭における”ダララレイ”。

「予定は未定で。」はMIGHTY CROWNがプロデュースしたRHYMESTER初のレゲエチューン。人間交差点で初公開されたにもかかわらず”歌って!”と無茶ぶりされながら、一聴して口ずさめる”ダララレイ”の心地よさたるや…でも待てよ、これどこかで聴いたことあると思ったらトニー・トニー・トニー「If I Had No Root」(アルバム『Sons Of Soul』(1993)収録)のアレだよなあと。

「予定は未定で。」が『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)で初OAされた後、リスナーの方からトニー・トニー・トニーの”ダララレイ”ですねというリアクションが届いたのに対し宇多丸さんがKRS-ワンからだと答えていたのですが、「If I Had No Root」がサンプリングした「Remix For P Is Free」(1987)はKRS-ワンも在籍したブギー・ダウン・プロダクションズの作品。なるほど、トニー・トニー・トニーもRHYMESTERも源流はここだったのですね。

 

(自分の想像は厳密には間違っていたものの)トニー・トニー・トニーを想起するきっかけとなった「予定は未定で。」にライブで触れた後、またも彼らの名を耳にする機会が。『松尾潔のメロウな夜』(NHK-FM 月曜23時)の中で、山下達郎さんが彼らの「Thinking Of You」(アルバム『House Of Music』(1996)収録)を紹介、それも平成を代表するR&Bの1曲として選んでいたのです。

(『House Of Music』はApple Musicにはありませんでした。というか、『Sons Of Soul』以外の作品はiTunes Storeにもない状況です。)

達郎さんによると「Thinking Of You」はアメリカで酷評されたそうですが、bmrでのトニー・トニー・トニー紹介ページでは『Sons Of Soul』および『House Of Music』は傑作と記載されており、どちらの見方が正しいのかは判りかねます。しかし平成一桁台にリリースされた「If I Had No Root」と「Thinking Of You」がエバーグリーンな魅力を放ち、今聴いても格好いいことは間違いないと思っています。

 

こうしてRHYMESTER山下達郎さんおよび松尾潔さんを経て、自分の中でトニー・トニー・トニー熱が高まってきたところに、遂にメンバーのひとりだったラファエル・サディークの新譜情報が! なんという偶然でしょう。8月23日リリース予定のニューアルバム『Jimmy Lee』が今から待ちきれません。

 

ちなみに、ラファエル・サディークの記事(勝手ながらアップさせていただきました。問題があれば削除いたします)のアップ元であるブログ、【coco tottööto by @hsuezaki】を記載しているのは、元bmrの末﨑裕之氏。精力的な記事の更新で、且つ情報も解りやすく重宝しています。他方、bmrが3月末以来更新されていないのは、bmrが丸屋九兵衛氏個人所有になったこともさることながら、末崎氏の力が大きかったのだなと実感。今後、アーカイブbmrを、そして最新のR&Bに関しては【coco tottööto by @hsuezaki】を参考にしようと思います。