イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

安室奈美恵、『Finally』をはじめとする作品が遂にデジタルダウンロード&Apple Music限定ストリーミング解禁

一昨日の20時台に弊ブログへのアクセスが急増したのですが、原因はこちらだったのですね。遅ればせながら昨日ニュースを知りました。

弊ブログでずっとアクセス数トップ5に入っていたエントリーが、『Finally』(2017)のデジタル解禁を望む、というもの。

あれから1年半、遂に叶いました。

 

興味深いのは、ストリーミングをApple Music限定で解禁するということ。Apple Musicでは安室奈美恵さんが大々的に打ち出されています。

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ひとつのストリーミングサービス限定での解禁がチャート上ではあまり意味を成さないことを、back numberや新しい地図 (join ミュージック)の例を挙げて紹介したばかりです。

しかしながら安室さんはこの先新しい作品を出すことはないためチャートを気にすることはないだろうことが、限定解禁を選んだ理由かもしれません。今回、Apple Musicをただひとつの解禁先に選んだことで同サービスは箔が付いたと言えるでしょう。

 

また、気になるのはライブ音源をCD化しなかったこと。これまでライブ音源は、おそらく映像盤購入促進を目的にレンタル限定でCD化されたと記憶しています(特にavexは積極的に実施し、三浦大知さんやV6等も同種の対応を行っていました)。しかし今回、ライブ音源をレンタル店に卸さないという事態は、ストリーミングサービスにApple Musicが選ばれたこと以上に大きな意味を持つかもしれません。引退後ゆえフィジカル作品を出すことは難しかったのかもしれませんが。

 

ちなみに、コラボレーションアルバム『checkmate!』(2011)については6曲もがストリーミング未解禁のままで、共演相手のストリーミング未解禁がネックになっているのだという印象を受けます。ただ、デジタルダウンロードでも同じ曲が未配信となっているため、それに準じた形での解禁なのかもしれません。

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今日の解禁からいろいろ見えてくるものがありますし、他のストリーミングサービスでの解禁も願うところですが、まずは安室奈美恵さんの音楽を楽しみたいと思います。無論ベストアルバムも素敵ですが、『Finally』で録り直しに選ばれなかった作品にも素晴らしいものが…詳しくは以前ラジオ番組で特集したものがありますので、気になったら是非。こちらで紹介した「toi et moi」(1999)もデジタルダウンロード等解禁されています。