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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」が遂に14週目の首位獲得、トップ10にNetflix効果続々…7月13日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。現地時間の7月8日月曜に発表された、7月13日付最新ソングスチャート。リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」が14週目の首位を獲得、リゾ「Truth Hurts」が自身初のトップ10入りを果たしました。

前週のブログエントリーでは、リル・ナズ・Xが自身のセクシャリティについて告白したことでチャートアクションに影響があるのではと危惧する私見を掲載しました。

実際に一部からは非難の声も寄せられたそうですが、リル・ナズ・Xの寛容な姿勢は素晴らしいですね。

チャートアクションに影響したかというと、ほぼなかったと言っていいでしょう。ダウンロードは前週比4%ダウンの57000(同指標1位)、ラジオエアプレイは同8%ダウンの7580万(同指標6位)と下がっていますが、ストリーミングは前週比1%アップの8930万。前週はラジオエアプレイが14%ダウンとなり曲のピークは過ぎたとみていたのですが、今週はラジオエアプレイは下がれどダウン幅は一桁台に落ち着き、ストリーミングはむしろ上昇という状況。セクシャリティに関係なくリル・ナズ・Xを、「Old Town Road」を支持する人の多さが見て取れます。6月23日に開催されたBETアワードでこの曲が披露されたことも、曲の勢いをキープした要因と言えるかもしれません。

今週14週目の首位獲得により、「Old Town Road」は最長首位獲得記録の上位10傑に登場。

●16週1位

・ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」(2017)

マライア・キャリーボーイズIIメン「One Sweet Day」(1995-1996)

●14週1位

・リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」(2019)

・マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk!」(2015)

ブラック・アイド・ピーズ「I Gotta Feeling」(2009)

マライア・キャリー「We Belong Together」(2005)

エルトン・ジョン「Candle in the Wind 1997 / Something About the Way You Look Tonight」(1997-1998)

・ロス・デル・リオ「Macarena (Bayside Boys Mix)」(1996)

ボーイズIIメン「I'll Make Love to You」(1994)

ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」(1992-1993) 

次週以降どうなるかの予測は最後に。

 

前週2位に初登場を果たしたショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」は5位に後退し、ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」、カリード「Talk」が、エド・シーラン & ジャスティン・ビーバー「I Don't Care」がそれぞれ1ランクずつ上昇しています。「Bad Guy」はストリーミングが前週比1%アップの4100万(同指標2位)、ダウンロードが同7%ダウンの20000(同8位)、ラジオエアプレイが同12%アップの7570万(同7位)と数値の面でも未だ上昇中。「Talk」はラジオエアプレイ4週目の首位に立ち、前週比7%アップの1億2690万をマークしています。

6位にはリゾ「Truth Hurts」が前週から5ランクアップし初のトップ10入り。

元々2017年9月にリリースされたこの曲は今週、ダウンロードが前週比19%アップの25000(同指標3位)、ストリーミングが同11%アップの2650万(同8位)、ラジオエアプレイが同30%アップの4450万(同14位)と3指標全て二桁成長を遂げて自身初のトップ10入りに。今年4月19日にNetflixで公開された映画『サムワン・グレート 〜輝く人に〜 (原題:Someone Great)』にこの曲が用いられ、同月リリースのメジャーデビューアルバム『Cuz I Love You』のデラックスエディションに収められていることもありヒットに。更には先月23日に行なわれたBETアワードでもこの曲がパフォーマンスされたことで、今回のトップ10入りにつながった形です。

Netflix効果といえば、ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」が4ランクアップで8位に返り咲いていますが、ストリーミングが前週比15%も上昇し3150万を獲得したのは映画『スパイダーマン:スパイダーバース (原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)』が先月26日よりNetflixで視聴可能となったことが要因とみられます。なお、今週のチャートの集計期間はデジタル2指標が6月28日金曜から、ラジオエアプレイが7月1日からの1週間となっています。

 

もうすぐトップ10はこちら。

・ブランコ・ブラウン「The Git Up」(16位)

・パニック・アット・ザ・ディスコ「Hey Look Ma, I Made It」(18位)

エド・シーラン feat. カリード「Beautiful People」(26位初登場)

 

さらに注目は、2012年にこの世を去って以来ホイットニー・ヒューストンが久々にソングスチャート100位以内に登場。カイゴとのコラボレーションによる「Higher Love」が63位に初登場を果たしました。

スティーヴ・ウィンウッドによる1986年の全米ナンバーワンヒットをホイットニー・ヒューストンがカバーし、サードアルバム『I'm Your Baby Tonight』(1990)の日本盤ボーナストラックに収録された曲がカイゴの手により生まれ変わりチャートイン。ダウンロードは24000を獲得し同指標4位を獲得しています。

2012年2月11日の訃報を受け、ホイットニー・ヒューストンの代表曲「I Will Always Love You」(先述した通り14週1位を記録)や「I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)」「How Will I Know」が同年再浮上を果たしましたが、これまでチャートインしなかった曲の初登場は「Millon Dollar Bill」(2009)以来10年ぶり。ホイットニーは「Higher Love」で記念すべき40曲目のエントリーを果たしています(カイゴにとっては6曲目)。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」

2位 (3位) ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」

3位 (4位) カリード「Talk

4位 (5位) エド・シーラン & ジャスティン・ビーバー「I Don't Care」

5位 (2位) ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」

6位 (11位) リゾ「Truth Hurts

7位 (6位) ジョナス・ブラザーズ「Sucker」

8位 (12位) ポスト・マローン & スウェイ・リー「Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)」

9位 (9位) クリス・ブラウン feat. ドレイク「No Guidance」

10位 (7位) ダベイビー「Suge」

 

さて次週以降どうなるか…まずは先週リリースされたポスト・マローン & ヤング・サグ「Goodbyes」が、次週高位置に登場するものと思われます。

実はミュージックビデオも公開されていますが、R指定およびPG指定が付いており視聴者を選ぶ形に。これら指定が、興味を煽るのかそれとも視聴を留めるのか…次週のチャートアクションに注目しましょう。

また今週末にはエド・シーランのアルバム『No.6 Collaborations Project』がリリースされ、曲単位でのダウンロードやストリーミングは再来週のチャートに反映されることから、ジャスティン・ビーバーとの「I Don't Care」がどこまで上昇するのかも注目。

それでもリル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス「Old Town Road」が未だ9000万近いストリーミングを誇っており、且つラジオエアプレイも強いため、瞬発力に長けるデジタルと持続力に長けるラジオエアプレイの両者を兼ね備えない限り「Old Town Road」を倒すことは出来ないでしょう。また今週2位のビリー・アイリッシュ「Bad Guy」を1とすれば「Old Town Road」は1.9と未だ倍近い差が開いている状況ゆえ、「Old Town Road」が急激にダウンし且つ「Bad Guy」や今週全て二桁成長のリゾ「Truth Hurts」が急上昇しない限り、「Old Town Road」の最長首位記録更新はほぼ間違いないと言えるかもしれません。