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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米津玄師「馬と鹿」は自身の大ヒット曲「Lemon」のスケジュールをなぞる…チャートアクションに期待

9月11日にリリースされるシングルCDから、表題曲となる米津玄師「馬と鹿」が本日0時からダウンロード開始となりました。

馬と鹿 - Single

馬と鹿 - Single

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250

「馬と鹿」の先行配信と聞いて、あの「Lemon」とスケジュール設定が同じではないかと思った次第。

調べてみると「Lemon」は昨年2月12日月曜に先行配信、同年3月14日シングルCDリリースというスケジュールであり、「馬と鹿」も同じ日数のインターバルが設定されています(「Lemon」のスケジュールについては米津玄師「アンナチュラル」主題歌「Lemon」先行配信決定 - 音楽ナタリー(2018年2月9日付)を参照)。月曜未明の解禁も同様で、ビルボードジャパンソングスチャートで集計期間(月曜始まり)フルにカウントされることに。仮に、「Lemon」がダウンロード配信とシングルCD発売の間となる昨年2月26日にミュージックビデオを解禁したように「馬と鹿」も再来週の今日ミュージックビデオを解禁したならば、「馬と鹿」は「Lemon」の流れを完全に踏襲するのです。

デジタルダウンロードとミュージックビデオの解禁を月曜に設定しチャートに最大限に反映されるようにしたこと、デジタルダウンロード解禁→ミュージックビデオ解禁→シングルCD発売を2週おいて段階的に行うことは米津玄師さん側の見事なまでの戦略といえるでしょう。これにより高い勢いと話題性を保ったままシングルCD発売を迎えることが出来たわけです。

さらに、このブログエントリーには未記載ですが、シングルCDセールス後のレンタル解禁には共に17日のタイムラグが用意されています(「Lemon」は昨年3月31日 「馬と鹿」は9月28日。リンク先はTSUTAYAより)。となるとビルボードジャパンソングスチャートにおいて、シングルCD発売の次にレンタル解禁という4つ目のピークが用意されることに。この点においても「馬と鹿」は「Lemon」をなぞっています。

 

「Lemon」はビルボードジャパンソングスチャートにおいて、トップ10内に史上最長となる74週連続で在籍し、昨年の年間チャートを制したのみならず2年連続首位獲得の可能性も高いとみられています。タイアップ先のドラマ『アンナチュラル』(TBS 2018)との親和性やドラマ満足度の高さも「Lemon」の大ヒットにつながり、初登場以降25359(昨年2月26日付 ダウンロード初加算)→13461→17755(動画再生初加算)→14697→37407(シングルCDセールスおよびルックアップ初加算)→20512→13721(レンタル解禁に伴うルックアップ加算)→10984(レンタル初の1週間フル加算)と、8週連続で1万ポイントを突破。戦略が見事に功を奏した形です。

 

今日先行配信された「馬と鹿」においても、『ノーサイド・ゲーム』の口コミの高さが聞こえてくることから、「Lemon」に近い動きをするのではないかとみていますがいかがでしょう。まずは来週水曜に発表される8月26日付ビルボードジャパンソングスチャートの結果を楽しみにしたいと思います。