首都圏ラジオ局は今日から1週間が聴取率調査週間。聴取率を獲得すべく”スペシャルウイーク”と化すかは局により判断が分かれていますが、聴取率獲得のために手段を選ばないニッポン放送の姿勢を以前から問題視しています。
このレギュラー番組休止の方式はニッポン放送だけと捉えていましたが、これに今回TOKYO FMが倣ってきました。一言で言えば圧倒的なまでの”村上春樹推し”なのです。
村上春樹さんがDJを務める『村上RADIO』は、不定期放送ではあれど毎回聴取率調査週間にOAされ、JFN38局がほぼ同時刻(日曜19時台)にOA。これにより、同時間帯にレギュラー番組がある放送局はその週の差替が余儀なくされます。
しかも今回は2週連続で『村上RADIO』が用意され、その第1弾は昨日放送。つまり地方局ではその分も差替が発生してしまうこととなるわけです。
しかしこれは地方局の問題であり、TOKYO FMでは日曜19時が『TOKYO FMサンデースペシャル』枠である程度の自由が利くため、同枠で『村上RADIO』を放送することが問題ないと言われればそれまでです。
しかしこれはさすがにどうかと思います。
情報番組が、それも聴取率調査週間に休止という事態を強く憂います https://t.co/aDFwe5ZMzM
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) August 25, 2019
番組が休止になること、それもスペシャルウイークに…という事態はニッポン放送の姿勢を強く想起させます。差替対象番組はあたかも聴取率を獲れないとでも局が言っているかのようで、DJやスタッフに失礼です。しかもニュース等を扱う生ワイド番組が休止というのは、番組を時計代わり等に用いるリスナーにも無礼ではないでしょうか。そして差替してまで放送するのが『村上RADIO』の再放送というのですから、『村上RADIO』がどれだけ推されているのか、逆に言えばそれ一辺倒なのかがよく分かります。ちなみに日曜18時台も昨日と来週が休止となり、9月1日の放送は昨日放送の『村上RADIO』の再放送というのですから驚かされます。
ディズニーファンが納得するのかは不明です。
このように、TOKYO FMが聴取率を主な目的に『村上RADIO』を強く推しはじめたことで地方局にも、そしてレギュラー番組を持つ方にもしわ寄せが来ている事態に、弊ブログで度々指摘しているニッポン放送と同様の姿勢を感じ、TOKYO FMに対し強い不信感を抱いています。
不信感といえば。TOKYO FMでは先日、不適切な会計処理について発表していました。
問題はまだ途中段階であり、『9月下旬をめどに過年度決算を修正する』とのこと(『』内は上記記事より)。であれば、経過状況はきちんとホームページで報告するのが好いと思うのです。しかし。
現段階でTOKYO FMのトップページにはこの問題に関する情報が一切掲載されていないようです。
何も堂々と大きく貼れと言っているのではなく、そのほうが好いと捉えているのですが…こういうところから、地方局にも制作側にもリスナーにも厳しいTOKYO FMの”局の一部には甘い”という姿勢が見えてくるようで、非常に残念に思います。
問題の解決は勿論のこと、”推し”を一度聴取率調査週間から手放さない限り、TOKYO FMの姿勢は改善しないかもしれません。