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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

MTVビデオ・ミュージック・アワード受賞、カミラ・カベロに次ぐ活躍なるか? フィフス・ハーモニーから登場したノーマニに注目

日本時間の昨日発表された8月31日付米ビルボードソングスチャート。

ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」が首位の座を射止めたことで、プロデュース&ソングライトを担当したベニー・ブランコにとって米ソングスチャート8曲目の1位獲得となります。彼の作品群は以前まとめていますのでよろしければ。

また、カミラ・カベロにとっては2曲目となる全米制覇を達成。元フィフス・ハーモニーのメンバーながらグループとしては首位獲得自体成し得なかったわけで、先に脱退した彼女の成功を活動休止中の他のメンバーはどう思っているのか気になるところではあります。

 

そのフィフス・ハーモニーの現メンバーの中で、ここに来て台頭してきたのがノーマニ。

映画『Love, Simon (英題)』のサウンドトラックに収録されたカリードとの「Love Lies」(2018)が米ソングスチャート最高9位、そしてサム・スミスとの「Dancing With A Stranger」(2019)が同7位を獲得。特に後者はラジオエアプレイを制したこともあり、その名は広く知れ渡ったはずです。

その認知度をさらに高めるであろう出来事が。日本時間の昨日午前に行われたMTVビデオ・ミュージック・アワードで、シンガー/ラッパーのブラック(6lack)をフィーチャーし昨秋リリースした「Waves」が最優秀R&Bビデオ賞を受賞しました。

 

さて、これまで紹介した楽曲群はいずれも客演を含むため、ヒットしたのは客演陣の影響も?という意地悪な見方が出るかもしれません。活動休止中のフィフス・ハーモニーにおいても、唯一のトップ10ヒットとなった「Work From Home」(2016 4位)にはタイ・ダラー・サインが客演参加しているわけで。彼女はそれを見抜いているのか、今月16日にリリースした新曲「Motivation」は客演なしで挑んでいます。

プロデュースおよびソングライトを手掛けたのはイリア・サルマンザデ。アリアナ・グランデ「No Tears Left To Cry」や「God Is A Woman」(共に2018)などで知られる方ですが、今回共にソングライターに携わったのが「No Tears Left To Cry」の共同プロデューサーであるマックス・マーティン、そしてアリアナも参加。「Motivation」は最新8月31日付米ビルボードソングスチャートで33位に初登場し上々の滑り出しとなりました。MTVビデオ・ミュージック・アワードでは同曲をパフォーマンスしておりチャート上昇の可能性は高く、客演参加なしで結果を残したならばカミラ・カベロに次ぐ大活躍と言い切って間違いないでしょう。

フィフス・ハーモニーとしての活動再開は遅れるかもしれませんが、今はノーマニの動向を見守っていきたいと思います。