face it

青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

King & Prince「koi-wazurai」が前作超えの好スタートながら、加算されない指標が存在している

King & Princeの最新シングル「koi-wazurai」が好調です。最新9月9日付ビルボードジャパンソングスチャートで首位を獲得し、それも前作を上回るポイントを獲得しています。

シングルCDセールスおよびルックアップを制し、Twitter2位およびラジオエアプレイ8位と4指標がトップ10入り。初週のシングルCD売上枚数自体は前作「君を待ってる」の400315枚に及ばなかったものの、シングルCDセールス初加算週のポイントは前作の107.4%と伸びています。

ビルボードジャパンではシングルCDセールスを指標化する際、係数が用いられることがあります(詳しくは【Billboard JAPAN Chart】よくある質問 | Special | Billboard JAPANをご参照ください)。「koi-wazurai」も「君を待ってる」も3種販売のため、係数に違いが生じたとしても大きな差にはなっていないものと思われるのですが、では「koi-wazurai」が前作を上回った理由を探ってみるに、「koi-wazurai」には動画再生指標がわずかながら加算されているのです。

尤もこの1分間のティーザーはKing & Princeの、もしくはジャニーズ事務所が運営するレコード会社ではなく外部からリリースするジャニーズ事務所所属歌手が行っている手法であり、King & Princeにおいてはデビュー曲「シンデレラガール」(2018)で同指標が24位まで達しています。

その後、「Memorial」(2018)および「君を待ってる」(2019)では動画再生指標が300位以内に入っておらず、今作で再度同指標が加算されることに。前2作については下記に。

「koi-wazurai」のチャート構成比における動画再生指標は1%未満とみられ、同指標を差し引いたところで「君を待ってる」を上回るのですが、動画再生指標が8月26日付で90位まで上昇していたことを考えれば、動画を観て所有や接触に至った方が前作以上にいらっしゃるのではないかと考えます。

 

外部レコード会社とジャニーズ事務所運営レコード会社においては、ミュージックビデオのティーザーをYouTubeにアップする/しない、CDレンタル解禁日を発売と同日に設定する/アルバム同様17日後に遅らせる、という差が生じています。ダウンロードについてもレコチョク等一部サービスに限定しながら、外部レコード会社がフルバージョンでアップするのに対しジャニーズ事務所運営レコード会社は曲の一部のみの公開に。フルバージョンでアップすることが効果的なのは山下智久「CHANGE」で実証済であり、山下さんはソニー傘下のエスエムイーレコーズに所属しています。

しかしそのダウンロードについて、レコチョクをあらためて見てみるとKing & Princeの名前はありません。これには驚きました。

f:id:face_urbansoul:20190908073216p:imagef:id:face_urbansoul:20190908073220p:image

(現段階での配信歌手一覧を掲載すべく、キャプチャを行いました。問題があれば削除いたします。)

デビュー順の所属歌手一覧についてはジャニーズ事務所 - Wikipediaをご参照いただき、レコチョクの一覧表と比較していただきたいのですが、少年隊やTOKIOの他、King & Princeも配信に参加していないのです。メジャーデビュー組で最も若手であるグループが抜けている事態には驚かされます。ちなみに、レコチョクでKing & Princeと検索して出てくる関連楽曲はこちらのカバーくらいでしょうか。

 

もしかしたらジャニーズ事務所側には、ダウンロードにOKを出すまでにメジャーデビューから数年が必要との決まりがあるのかもしれません。またKing & Princeの所属レコード会社は、ユニバーサルミュージックジャニーズ事務所がタッグを組んだ”Johnny's Universe”であることから(Musicman-net参照)、外部レコード会社ながらジャニーズ事務所運営レコード会社の方針が活きていることも想像出来ます。しかしながらさすがにダウンロード可能な楽曲が皆無というのは不自然ではないでしょうか。

とはいえ、たとえば嵐が今週リリースするシングル「BRAVE」は、ジャニーズ事務所運営レコード会社に所属しながら発売とレンタルが同日となっており(TSUTAYA参照)、King & Princeにおいても「BRAVE」同様例外的なケースなのかもしれません。だとしても、ダウンロード指標が加算されれば大先輩である嵐のポイントも抜けるポテンシャルを持ち合わせているだけに、King & Princeのダウンロード未解禁という設定はやはり勿体無いと思ってしまいます。