イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

TBSは朝のワイドショー帯を排してはどうか、という提案

この秋からはじまったTBS平日帯のワイドショー、『グッとラック!』の視聴率が好ましくありません。

9月27日で終了した「ビビット」(月~金・前8時)以来、4年半ぶりに朝の情報番組を刷新。初回は2・9%でスタートし8日放送では2・8%だったが翌日の9日に0・9%落ち1・9%となった。

この惨状については、番組レギュラーの国山ハセンアナウンサーが『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)に出演した際、『グッとラック』への逆風が…的コメントを幾度となく発信していたのが印象的でしたが、"逆風"は吹いているのではなく、吹かせようとしていたのでは?と思うのです。『ひるおび!』(月-金曜10時25分』コメンテーターだった方のMC起用(さらには現在も『ひるおび!』と掛け持ち)は、TBSが『ひるおび!』のカラーや、毒舌タレントのムーブメントに(それにより物議を醸すとしても、それを承知の上で)乗っかりたいという思惑があったことでしょう。数字が評価の全てではありませんが、自分は下記コラムの考えに同調します。というより、MCという立場の人間が一方的に意見を決めつけることや嫌いという感情を唱えることは危ないと思うのです。尤も、今のニュース番組も全体的にそのような危険性を孕んでいると思うのですが。

 

元来、TBSは長らくワイドショーを放送していませんでしたが、生活情報番組はなまるマーケット』がNHK総合の『あさイチ』に敗れて終了し、2014年春に『いっぷく!』が始まるも視聴率が低迷、半年後に番組名を変えずワイドショースタイルを取り入れるも終了したことで、2015年春に本格的なワイドショー『白熱ライブ ビビット』(後に『ビビット』に改名)を開始したという流れがあります。また『いっぷく!』の開始と同じ日に『あさチャン』もスタートしたことで、他局に合わせて8時が番組切り替えのタイミングとなったのですが。

しかし、これらは本当に必要なのかと思うのです。他局に倣って8時切り替えにすることも、そしてワイドショー化させることも。最近は『ひるおび!』や系列局である中部日本放送が制作する『ゴゴスマ 〜GO GO!Smile!〜』にてコメンテーターの問題発言が連発したばかり。またTBSではバラエティ番組のヤラセ問題等、系列局も含めTBS自体のモラルが指摘されてもおかしくない出来事が相次いでいます。これらの発覚タイミング前に『グッとラック!』の企画がスタートしていたでしょうが、『ひるおび!』等のカラーを先鋭化させたと思われても仕方なく、いずれ…と思ってしまうのは自分だけでしょうか。

 

あくまで私見と前置きした上でTBS朝帯の理想を書くならば、他局と横並びにする必要はありません。8時ちょうどには民放、NHKの全局がニュースを流さないことを踏まえ、『あさチャン』の枠を伸ばし同枠の中で8時ちょうどのタイミングにて、"これだけ見ればここまでのニュース全てが解る"とのコンセプトで10分ほどストレートニュースを流し、終了後に8時16分から(NHK総合が朝の連続テレビ小説を終え、『あさイチ』でドラマ受けをした直後のタイミングで)、かつての同局『(ポーラ)テレビ小説』を彷彿とさせる連続ドラマ枠を用意し平日帯で放送、その後は『ひるおび!』までドラマ再放送枠にする…というのはいかがでしょう。TBSは現在、ドラマに関しては成功例が増えており、またかつて"ドラマのTBS"と言われるほど過去の良作は多いため、今の時代の作品と過去のライブラリーとを並べて放送すれば予算がかからなくて済むかもしれませんし、夜のドラマ枠の関連番組を再放送させればさりげない宣伝にもなるはずです。またリズムよく出来事を並べたストレートニュースの投入で、"この10分だけ観れば何が起きているか把握出来る"と視聴者へ意識付けが出来ます。

 

TBSは10年前、他局との差別化として夕方のニュース番組を19時台にも持ち込んだ『総力報道!THE NEWS』(2009-2010)で視聴率的に失敗した過去があり、改革に二の足を踏むかもしれません。しかし『グッとラック!』の低空飛行や他番組の問題を踏まえれば、早々に改善する必要がありますし、自浄も可能(その訴求も含めて)。昼帯においてはテレビ朝日の連続ドラマ枠が特に失敗したという話を聞かないため、挑戦してみる価値はあると思います。