イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

11月1日、マライア・キャリーの季節到来…あの定番曲が早くもチャート上昇中

”It's time...Woh!”と叫んでいるのはマライア・キャリー。そうです、マライアの季節が来たのです。

もはやクリスマスシーズンに耳にしない人はいないであろう、マライア・キャリーのクリスマス定番曲「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」。日本ではドラマ『29歳のクリスマス』(フジテレビ)の主題歌に起用されミリオンセラーを記録したこの曲は、サブスクリプションサービス等に基づくストリーミング時代に突入した現在、毎年のように世界中でチャートを駆け上がるのです。アメリカでは昨年末を集計期間とする今年1月5日付米ビルボードソングスチャートでストリーミング指標首位、総合でも3位を獲得しています。

「All I Want For Christmas Is You」のリリースから四半世紀経った今年11月1日、マライア・キャリークリスマスアルバム『Merry Christmas』(1994)の25周年記念盤をリリース。冒頭のマライアのツイートにおけるアイシャドウ強めのメイクは前日のハロウィンでの仮装によるもの(→ツイート)。日付が変わると…25周年記念盤の発売日でもあった、というわけです。”It's time...Woh!”はここにもかかっていると言えます。

 

とはいえまだまだクリスマスの雰囲気は薄いよと思う方も少なくないでしょうが、今年は既に「All I Want For Christmas Is You」が上昇気流に。

Spotifyでは25周年記念盤がリリースされた11月1日付デイリーチャートで、グローバルでは180位に、アメリカでは115位に再登場。その後少しずつ順位を上げ、最新11月6日付ではグローバル147位、アメリカ109位となっています。日本では今月に入ってまだ200位以内に入ってはいませんが、もしかしたら今年はいつもの年より早く上昇するのではないかと予想されます。

 

日本でも、ビルボードジャパンソングスチャートではクリスマスソングが上昇する傾向にありますが、昨年の動向をみるにストリーミング指標よりもラジオエアプレイがより盛り上がる傾向にあるものと感じていました。

しかしながら、サブスクリプションサービスの浸透(再生回数の増加等)、同サービスへの解禁増加等もあり、今年のチャートにおけるストリーミング指標には昨年以上に注目しないといけません。厳密にはクリスマスソングではないものの、解禁されて間もない嵐による「WISH」(2005)等も伸びてくるのではないかと考えています。今年のクリスマスソングはいつもより早めに流行する…そんな感じがします。