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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

今年の『NHK紅白歌合戦』出場/不出場についての私見をまとめてみる

今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)の出場歌手一覧が先週発表されました。このラインアップから思うことを書き綴ります。

 

まずは初登場組について。

初出場となる8組は、ビルボードジャパンソングスチャートを追いかけていれば極めて妥当でありほぼ最善の選出と言えるでしょう。LiSAさんはTVアニメ『鬼滅の刃』オープニングテーマ「紅蓮華」がロングヒット、且つサブスクリプションサービス解禁後は更に勢いづいていますので、2018年の米津玄師「Lemon」のようにテレビ出演後に大ヒットする可能性も秘めています。そしてなによりOfficial髭男dismは紅白出場を目標と公言していただけに、自分のことのように嬉しいですね。

しかしながら視聴者の中には音楽のヒットを未だにオリコンランキングだけで判断する方もいらっしゃるかもしれず、Official髭男dismやKing Gnuの紅白出場に異を唱えられるのではという懸念も拭えません(今のところはそのような意見が見当たらないのは救いなのですが)。ビルボードジャパンソングスチャートがどんどん社会的ヒットの鑑に進化していくものの認知度はオリコンにまだ及ばないだろうことを踏まえれば、それをどう変えていくかがビルボードジャパンに問われていると思います。

 

今年のラインアップ、特に演歌歌謡曲についての検証は、ブログ【WASTE OF POPS 80s-90s】の内容に同意するところが多いですので是非そちらをチェックしていただきたいと思います。

(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除いたします。)

演歌歌謡曲の歌手の顔ぶれは昨年と一切変わらず、無論演歌歌謡曲枠も増減なし。ですが、これは喜べる状況じゃないでしょう。新顔が登場しない、飛び抜けたヒットがない、ヒットした作品に"複数種同時×数カ月後に2回目、3回目発売"が多く売上枚数のユニークユーザー数が見えない、そもそもシングルCDセールス指標以外に飛び抜けた指標が存在しない…これらを踏まえると演歌歌謡曲は、コアなファン以外の支持を得られない限り縮小傾向に歯止めがかからないでしょう。自分が高齢になった際に演歌歌謡曲を好んで聴くとはとても思えません。これは由々しき事態だと捉えています。

 

演歌歌謡曲以外でみると、まずはいわゆる"NHK貢献度"が薄れたことが印象的。昨年は朝の連続テレビ小説まんぷく』主題歌を担当したDREAMS COME TRUEが落選し、今年はNコンの課題曲を担当したSHISHAMOがいません。今年の朝ドラ『なつぞら』主題歌を担当したスピッツについては…【WASTE OF POPS 80s-90s】の考えに同意します。とにかく、NHK貢献度は以前に比べて絶対ではなくなっているようですし、貢献度以上にヒットしたかどうかが基準になっているように思います。

他方、出演に貢献したのはベストアルバムの存在。aikoさん、PerfumeDA PUMP(過去の代表曲の再レコーディング含む)、そして嵐。また、今年末から来年はじめに作品をリリースする方も複数ラインアップされており、紅白出演を作品のヒットにつなげようとする見方も出来ます。出演者の一部には、今年ビルボードジャパンソングスチャートでそこまで大きなヒットがないのではと捉えられておかしくない方もいらっしゃいますが、年末感や紅白感という意味では妥当な選出であり、紅白のいい意味でのマンネリを再認識した次第です。 

一方、気掛かりなのはあいみょんさんの不出場。ビルボードジャパンでは昨夏リリースの「マリーゴールド」を含めヒットが続いていることから、今年出ても何ら違和感ないのにと思っていました。この点は非常に残念に思いますし。

昨年のあいみょんさんの紅白出場はブランディングの一環だと考えています。アルバムの大ヒットの一因に紅白出場があることも間違いないでしょう。ただ、今年もヒット曲を連発している中で不出場となると、邪推する方が出かねないと考え記載しました。捉え方は各自の自由と考えます(誹謗中傷はNGですが)

11月14日付のツイートより(別の方のつぶやきへの引用リツイートゆえ、このような形で紹介します。リンク先には元のツイートが掲載されています)

これは紅白サイドにとっても、あいみょんさんサイドにとっても勿体無い、というのが私見です。

 

さて、落選した方々についてはいろいろと思うところがあります。そこで、自分がスタッフの一員を務める11月24日放送のFMアップルウェーブ『わがままWAVE It's Cool!』(日曜17時 サイマル放送もあります)では【どうして紅白に出なかったんだ?!アーティスト】と題した特集をお送りすることになりました(タイトルは一昨年同時期の【どうして紅白に出ない?!荻野目洋子】特集を踏襲しています)。今年紅白に出場してもおかしくなかった歌手を我々なりにまとめてみますので、リクエストは下記経由にてお待ちしております。

また今後追加発表される(だろう)分と合わせて、ラインアップが出揃った際には紅白出場者発表直前のメディアによるいわゆる飛ばし記事の検証が必要だと考えています。飛ばし記事が結果的に正しかったとしても、です。同時に、受け手のネットリテラシーをどう高めるかを提案することも必要ですね。