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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ルイス・キャパルディが坂本九に並ぶ、そして早くもマライア・キャリーが…11月23日付米ソングスチャートをチェック

ビルボードソングスチャート速報。現地時間の11月18日月曜に発表された、11月23日付最新ソングスチャート。前週首位に返り咲いたルイス・キャパルディ「Someone You Loved」が今週もその座を守り、通算3週目の首位を獲得しました。

ストリーミングでは前週比2%アップの2460万を獲得し同指標7位となった一方、ラジオエアプレイは同3%ダウンの9810万となり同指標首位をキープしながらも1億割れ、ダウンロードは同4%ダウンの12000(同指標8位)となっています。この曲のリリース元であるキャピトル・レコードにとって、男性ソロ歌手での3週1位は坂本九上を向いて歩こう (英題:Sukiyaki)」が1963年6月15日付から3週連続で首位を獲得して以来の最長タイ記録となりました(なお男性ソロ歌手以外の記録では、ビートルズ「I Want To Hold Your Hand」(1964)およびケイティ・ペリー「I Kissed A Girl」(2008)が7週首位を獲得)。

とはいえ2位のポスト・マローン「Circles」とは接戦。「Circles」はストリーミングが前週比6%ダウンの2300万(同指標6位)、ダウンロードが同6%ダウンの15000(同5位)、ラジオエアプレイが同6%アップの8840万(同2位)であり、ラジオエアプレイの勢いがある「Circles」は曲としてのピークを迎えていないことから次週首位が入れ替わる可能性もあるでしょう。

その2曲を追いかけるのが新たなトップ5入りを果たした2曲。

アリアナ・グランデの客演によるリミックスの影響でトップ10入りを果たしたリゾ「Good As Hell」が2ランクアップし4位に到達。ラジオエアプレイは先述の2曲に迫り前週比12%アップの8530万(同指標3位)、ストリーミングは同12%ダウンの1390万(同25位)、ダウンロードは同8%ダウンの13000(同6位)。デジタル2指標の落ち込みが気掛かりですがまだ勢いはあります。そして。

前週トップ10入りしたマルーン5「Memories」は5位に上昇。ラジオエアプレイは前週比9%アップの6290万(同指標9位)、ストリーミングは同5%アップの1760万(同18位)、ダウンロードは同4%ダウンの17000(同2位)と概ね好調。彼らにとって10曲目となるトップ5ヒットとなりました。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ルイス・キャパルディ「Someone You Loved」

2位 (2位) ポスト・マローン「Circles」

3位 (3位) ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」

4位 (6位) リゾ「Good As Hell」

5位 (9位) マルーン5「Memories」

6位 (4位) リゾ「Truth Hurts

7位 (7位) クリス・ブラウン feat. ドレイク「No Guidance」

8位 (5位) セレーナ・ゴメス「Lose You To Love Me」

9位 (9位) リル・ナズ・X「Panini」

10位 (10位) ダン+シェイ & ジャスティン・ビーバー「10,000 Hours」

もうすぐトップ10はこちら。下記3曲はいずれも最高位を更新しています。

・シェイド「Trampoline」(14位)

ジョナス・ブラザーズ「Only Human」(18位)

・リル・ベイビー「Woah」(19位初登場)

さらには、以前10位を記録したテイラー・スウィフト「Lover」にショーン・メンデスが参加したリミックスが先週水曜リリースされたことにより、同曲が43位から26位へ上昇しています。デジタル2指標はわずか2日間の集計ながら、ダウンロードは前週比192%アップの20000を記録し同指標首位に。ストリーミングは同33%アップの1020万(同指標50位未満)、ラジオエアプレイは同14%アップの3310万(同26位)と上昇。勢いがキープしたならば、集計期間フルでリミックスがカウントされる次週はさらなるアップが期待されます。

先週半ばにリリースされたビリー・アイリッシュ「Everything I Wanted」も74位に初登場を果たしており、こちらも次週の動向が気になるところです。

そして、マライア・キャリー

「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が39位にリエントリー。こんなに早い時期にカムバックを果たしたのははじめてです。同曲が初めて収録されたアルバム『Merry Christmas』(1994)の25周年記念盤の影響と思われますが、それにしても強いですね。