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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

2019年下半期の社会的な、もしくはチャートを語る上で欠かせないヒット10曲を選んでみました

今年下半期に社会的にヒットした、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲を邦楽洋楽5曲ずつ、合計10曲選んでみました。今年上半期分は下記リンク先にてご確認ください。

邦楽、洋楽共に日米ビルボードの年間ソングスチャート(Hot 100)を参照しています。

基本的に6~11月リリースの作品を取り上げますが、リリースがそれ以前でもこの時期にヒットした曲も合わせて取り上げます。

 

Official髭男dism「イエスタデイ」

ビルボードジャパン年間ソングスチャートで3位に入り、今年リリースの曲で最高位を記録した「Pretender」に続きヒゲダンを選んだのは、今年大ブレイクを果たしたから。「宿命」もさることながら、未シングルCD化曲で最高2位、現在まで12週連続トップ10に在籍するのは見事。個人的には、売れてきた歌手がストリングスを用いる傾向にある中、その存在意義をきちんと示したアレンジになっているように思います。 

 

② LiSA「紅蓮華」

来年の大ブレイク必至として取り上げているのが、テレビアニメ『鬼滅の刃』オープニングテーマのこの曲。ダウンロード解禁、シングルCDリリースのタイミングで5位を獲得し、サブスクリプションサービス解禁後はじわりと上昇。『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)出場、および【THE FIRST TAKE】動画効果で遂に最高位に並びました。さらなるステップアップには動画再生指標の克服は必須ですが果たして。

 

③ どついたれ本舗「あゝオオサカdreamin' night」

他国よりチャート上でヒップホップが活躍しないのを憂う身にとって『ヒプノシスマイク』の存在は嬉しいところ。とりわけCreepy Nutsが手掛けた、ラジオ等でみられる彼らのいい意味での軽さを踏襲したオオサカ・ディビジョン曲のクオリティの高さたるや。『ヒプノシスマイク』がアニメ化される2020年、お茶の間にヒップホップが定番化するか注目。最高7位、100位在籍わずか3週ながら大きな存在感を残した印象。

 

④ 米津玄師「馬と鹿」

ラグビーワールドカップの成功を後押ししたのは、大会前に放送された『ノーサイド・ゲーム』(TBS)の存在も大きいはず。そして日曜劇場×池井戸潤作品で初めて設けられた主題歌に起用されたのが米津玄師さんというのも納得。「馬と鹿」はシングルCDリリース日が重なった嵐「BRAVE」(こちらもラグビーのタイアップ曲)を破り首位を獲得。ジャニーズに勝ったというインパクトは本当に大きかったですね。

 

⑤ 嵐「Turning Up」

シングルCDセールス一辺倒だったジャニーズ事務所がデジタルに明るくなる兆しをみせたのが今年。とりわけ嵐はシングルCD表題曲に限りつつもサブスクリプションサービスで解禁し、さらにはデジタル限定のシングル曲を用意。この曲の動きが、これまでのアイドル曲にありがちだったシングルCDセールスの落ち込みに伴う急落とは異なり1ヶ月以上20位以内に在籍。今後のジャニーズ事務所所属歌手戦略の見本となるか注目。

 

⑥ TWICE「Fancy」

元々は4月に韓国でリリースした曲が日本では「Breakthrough」のカップリングとして日本語版が登場。韓国語版も含め、100位以内のランクインは「Breakthrough」の倍以上となる33週(現在まで)。さらに韓国版のリリースから間もなく4位を記録しています。ストリーミングと動画再生が牽引するのはBTS等にもみられる現象であり、韓国産楽曲の質の高さ、言語に限らず曲を求める方の多さがはっきりみえてきます。

 

⑦ トーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」

昨日のブログでも触れた、オーストラリア出身の歌手による世界的制覇曲。ここまでの勢いとは当初予想していませんでしたが、サブスクリプションサービスでの大ヒットを踏まえるに、同サービスが世界の音楽市場になくてはならないものになったと実感します。しかしながらその根本にあるのは、路上ライブで鍛えた彼女の歌ヂカラと、路上ライブの経験から生まれたこの曲自体の好さにあると言えるでしょう。

 

⑧ リゾ「Truth Hurts

元々は2年前リリースの曲がNetflixの映画で用いられ、さらに歌詞にちなんだチャレンジモノとしてTikTokでブームになり総合チャートに登場したことから、ストリーミング配信サービスやTikToがヒットの源流にあるという新たなヒットの形が定番化したと言えそう。そして客演参加リミックスを新たに投入し首位を獲得したことで、アメリカにおいてリミックス等の合算が戦略上有効に作用することが証明されました。

 

⑨ ポスト・マローン「Circles」

ポスト・マローンはロック少年だった自身の音楽史も踏まえ、ヒップホップやポップ、ロックといった様々なジャンルを咀嚼し自分なりの音楽スタイルを確立。多様性が尊重される時代にあって自らの音楽でその重要性を示していると捉えるのは大袈裟ではないかもしれません。2年連続で米ビルボード年間ソングスチャートトップ10に2曲を送り込む等、間違いなく今の音楽界を代表する存在となりました。

 

⑩ パニック・アット・ザ・ディスコ「Into The Unknown」

純粋な歌ヂカラの凄さ、楽曲の見事なまでの練られ方で選出。しかしながらパニック・アット・ザ・ディスコが「High Hopes」で米ビルボード年間ソングスチャート11位となり、テイラー・スウィフトの2年ぶりのアルバム『Lover』からの最初のシングルにデュエット相手として選ばれる等、今年の活躍っぷりを踏まえれば『アナと雪の女王2』に起用されたのは納得といえるでしょう。

 

 

自分がスタッフの一員を務める『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時 サイマルラジオで全国何処からでも聴取出来ます)では昨日、DJしょうごくんによる下半期ヒット曲総ざらい特集を放送しました。自分は上記リストを一昨日までに決定しましたが、下半期曲の邦楽が全て重なるという結果に。各自の今年のベストをチェックし聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね。