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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

年間ランキングを発表したオリコンの記事から、オリコンとビルボードジャパンが何を重視しているかを理解する

オリコンの年間ランキングが本日発表されました。

オリコンについては合算ランキングを当該年度より発表しましたが、CDのみのランキングとどちらを優先するか?という疑問をずっと持ち合わせていました。

上記オリコンのリンクを辿ると、一覧でシングルランキングが真っ先に登場するのに対し、合算シングルは11段目。CDを中心としたフィジカルを優先する姿勢を読み取ることが出来ます。また上記ブログエントリーにおけるもうひとつの疑問だったシングルCDセールスへの係数使用は行われていないことから、合算ランキングにおいてもシングルCDが強い曲が制する構造はほぼ変わりません(この点は合算ランキングの計算式が登場した際にも疑問点として記載しました→こちら)。

 

今回のオリコン年間ランキングに対して抱いた感想は、”売上重視”という姿勢。今年は嵐が200億円を超えるセールスを記録したことが全面に訴求され、NHKニュースでもオリコンランキング発表の際にその点を前面に掲げています。

実は昨年度の年間アーティストセールス部門トータル1位に輝いた安室奈美恵さんについても、オリコンは売上金額を大きめに取り上げていました。

対して、12月6日に発表された2019年度のビルボードジャパン年間チャートにおいてもアーティスト別のチャートである【TOP Artists】が存在しますが、これはパッケージセールスのみの売上金額ではなく接触指標群も含むもので、弊ブログでいうところの”社会的ヒットの鑑”と言えます。そしてこのチャートはソングスチャート、アルバムチャートに続いて紹介されるため、オリコンとは大きく異なるのです。

”売上重視”のオリコンと”社会的ヒットの鑑”を目指すビルボードジャパンのスタンスの違いは当該年度振り返り記事ひとつを見ても明確。それが来年リリースされる2組のデビュー曲のランクイン時の対応にも表れるかもしれません。

(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除いたします。)

オリコンのスタンスを踏まえれば2組のシングルCDセールスをまとめるのが自然かもしれませんが、個人的にはそれは2組でどちらがより優れているかを示すことにはならないと考えます。売上ランキングが社会的ヒットと乖離している現代とはいえ、競争原理を壊す方策をオリコンが採るならば、オリコンの信憑性はさらに降下の一途だと思うのです。無論これはビルボードジャパンにも当てはまります。シングルCDセールス初加算週の動向はいつも以上に注目しないといけません。