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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

1月20日付ビルボードジャパンソングスチャート、前週ポイント獲得に不備があった曲の問題は解消出来たのか

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点をソングスチャート中心に紹介します。

1月6~12日を集計期間とする1月20日ビルボードジャパンソングスチャートを制したのはOfficial髭男dism「Pretender」でした。5週連続、通算7週目の首位獲得となります。

次週はSKE48「ソーユートコあるよね?」が高いシングルCDセールス指標を武器に首位を獲得する可能性がありますが、King Gnu「白日」にも逆転を許すかもしれません。King Gnuについては別の機会に記載するとして、今回は年末年始のチャートで疑問を抱いた箇所が訂正されているかについて観測します。すなわち、もっとポイントを稼げるはずだったのに…という曲の問題が解決されたのかの振り返りです。

 

前週となる1月13日付ソングスチャートでは、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)で披露された曲がトップ5を独占していましたが、5位に入っていたFoorin「パプリカ」は今週早くもトップ10落ちとなってしまいました。またLiSA「紅蓮華」っは4位をキープしながら、動画再生指標はほぼ横ばいとなっています。前週のチャートを踏まえた問題提起は下記に。

今週のチャート動向をCHART insightで追うと。

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総合チャート(黒の折れ線で表示)と動画再生指標(赤)のみを抽出すると、今週も動画再生指標は300位未満となり加算されていません。

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ビルボードジャパンと集計期間は異なるものの、1月3日からの1週間を集計期間とするYouTubeチャートでは「紅蓮華」が6位に入っています。

一発録り”THE FIRST TAKE”動画にビルボードジャパンソングスチャートの動画再生指標で加算対象となる国際標準レコーディングコード(ISRC)が未付番であること(あったとしてもオリジナルバージョンと異なる曲はビルボードジャパンのチャートポリシーにより合算出来ない可能性大。なおYouTubeチャートでは合算される模様)、そしてISRCが付番されていたとしてもミュージックビデオがショートバージョンであれば再生回数が飛躍しない…これらは「パプリカ」共々、前週から変わっていません。

 

Foorin「パプリカ」動画はNHKYouTubeアカウント発でありこれがストッパーになっているかもしれず、NHK側にレコード会社等や芸能事務所が働きかける等、メディアを含めた三者が動画への意識を高めるべきとも提案しました。

しかし「パプリカ」は変わらず、そして同じくNHKYouTubeアカウント発となる嵐「カイト」については今週も動画再生指標が未カウント。週間で動画再生が100万を突破しても300位未満ならば動画再生指標未加算とはなるのですが、しかし公開週となった前週から未カウントなのは違和感を覚えるゆえ、NHK発であることがISRC未付番の大きな要因となっていると断言してよいでしょう。結果、「カイト」はTwitter指標だけでは総合100位以内に踏ん張ることは出来ませんでした。

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NHKの意識不足、ISRCを後から付番出来ることへのレコード会社や芸能事務所の働きかけ不足が歌手や楽曲をより高い位置へ送り込めないのならば、大きな問題です。

 

他方、「カイト」について指摘した以前のエントリーで同じく動画再生指標未加算と紹介した、SixTONES「Imitation Rain」およびSnow Man「D.D.」の2曲は最新チャートにて同指標初加算となりました。

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この点については安堵しました。

 

2組の所属事務所の先輩である嵐に話を戻すと、今週は「A-RA-SHI:Reborn」に動画再生指標が初加算されました。しかし同指標は100位未満となり、総合でも32→69位と大幅ダウンを喫してしまいました。

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(下のCHART insightは総合チャートおよび動画再生指標のみを抽出したもの。)

「A-RA-SHI:Reborn」のミュージックビデオ公開は1月4日0時。上記YouTubeチャート記事では9位に入っていますが、集計期間が異なるビルボードジャパンでは今週が動画公開3日目からの集計となったため勢いがつかなかったと言えますが、ミュージックビデオがISRC未付番の可能性も否めません。

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(下のCHART insightは総合チャートおよび動画再生指標のみを抽出したもの。)

ジャニーズ事務所所属歌手では極めて珍しく11週連続でトップ20をキープしている嵐初のデジタルシングル「Turning Up」(今週16位)は動画再生指標が好調に推移しています。さて、「Turning Up」と「A-RA-SHI:Reborn」のYouTube画面をチェックすると、”この動画の音楽”というクレジットが前者に記載されながら後者には未記載となっており、この未記載がもしかしたら「A-RA-SHI:Reborn」のISRC未付番を示すものかもしれません。

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(この動画の音楽欄の確認のため、YouTubeをキャプチャしました。問題があれば削除いたします。)

「A-RA-SHI:Reborn」はオフィシャルオーディオ、ミュージックビデオのティーザー共にこの動画の音楽欄が未記載となっているため、同曲の動画再生指標はユーザー生成コンテンツ(UGC)のみカウントされている可能性も否定出来ません。ISRC未付番が事実だとしたら極めて勿体ないと思ってしまいます。

 

以前記載したことの再掲になりますが、メディア、レコード会社そして芸能事務所の三者が、管理する音楽をきちんと社会に流布させる責任およびそのための自身の役割を強く意識することは絶対に必要なのです。動画再生指標におけるISRC未付番について監視し問題の是正に努めなければ、所属歌手が不幸を被るだけです。